間も無くゴング! 「必ず世界チャンピオンになる」と太鼓判を押された男の6戦目
小学校4年から、週に4回ボクシングジムに通い、開新高校(熊本県)時代は5冠(高1選抜・高2インターハイ、国体、選抜・高3インターハイ)を達成。鳴り物入りでプロ入りした重岡銀次朗。
2019年7月27日にプロ4戦目にWBOアジアパシフィックミニマム級王座を獲得し、今夜2度目の防衛戦を迎える。
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20210703-00245134/
プロデビュー以来、二人三脚で歩を進める町田主計(まちだちから)トレーナーは語る。
「5月23日に決まっていた試合が、コロナ禍の影響で7週間延期になりました。今までやってきたことに上積みが出来たので、貴重な時間でしたよ。トータルで100ラウンドを超えたスパーリングも、重ねるごとに良くなっていきました」
「12ラウンドのスパーリングも、やればやるだけペース配分を考え、攻撃の幅が増していきました。上下の打ち分け、バリエーションがプラスされています。銀次朗は今後、世界タイトルマッチを戦う選手ですから、12ラウンドを体に染み込ませたいと考えていましたが、それが出来てきていますよ。
本人は必ずKOすると言っています。僕も、中盤以降に差を見せ付けて倒せると予想しています」
「銀次朗は口数が多い方ではなく、21歳という年齢の割には大人な部分が多い選手です。周囲の人との関係性や、他の選手の練習を観察して取り入れるべき物を習得したり。コロナでなかなか試合が出来ない期間に、色々なことを考えたでしょうね。
ワタナベジム、渡辺均会長が『必ず世界を獲れる逸材』と語るだけあって、期待をかけられています。WBAライトフライ級スーパー王者の京口紘人、日本ミニマム級王者の谷口将隆、銀次朗の実兄で日本ライトフライ級ユース王者の重岡優大と、いいライバルが身近にいますから、彼らから刺激を受けつつも、学べるものは一つでも多く吸収してやる、という意識を銀次朗は持っています」
「銀次朗は口には出しませんが、京口のアメリカ進出には少なからず影響を受けたでしょうね。『俺もやってやるぞ』という目をしていますよ」
昨年末から蕎麦屋でアルバイトを始め、5名の同僚が応援に駆け付けることを町田トレーナーも喜ぶ。
「周囲に目の行き届く青年ですから、バイト先でも愛されているんでしょう。このまま世界まで突っ走らせますよ」
さて期待の星は今夜、どんなファイトを見せるか。