井上尚弥vs.マイケル・ダスマリナスが行われるネバダ州ラスベガスと2時間の時差があるテキサス州ヒューストンで、本日催されるWBCミドル級タイトルマッチ。日本のファンが注目するWBA/IBFバンタム級タイトルマッチよりも、早くゴングが鳴る。

 前日計量を、チャンピオンのジャーモール・チャーロはリミットいっぱいの160パウンド、挑戦者フアン・マシアス・モンティエルは、159.6パウンドでパスした。

Photo:Esther Lin/SHOWTIME
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 最終記者会見で、31戦全勝(22KO)のチャンピオン、ジャーモール・チャーロは言った。

 「自分の才能を活かし、今のポジションにいることに感謝したい。今回のキャンプは素晴らしかった。実のあるスパーを重ね、最高の状態でリングに上がれる。KOだろうが判定だろうが、いつもの俺を見せる」

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 「モンティエルはハイレベルな選手かもしれないが、俺はこれまでに強い選手と戦って勝利して来た。上のクラスの選手とのスパーリングもこなしている。彼のパワーに対する不安は無い。自分の動きとボディーへの攻撃をお見せするのみ。歴史に残るミドル級の名王者たちと肩を並べるべく、自分の技術と能力の全てを駆使する。

 ヒューストンは故郷だ。俺はチャンピオンであり続けねばならない。モンティエルがいい選手であるなら、よりハードに戦うよ」

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 「ファイターなら誰もがベルトを狙う。俺も獲得した日を思い出すよ。でも、あの頃よりも、今の方が飢えている。ミスは許されないし、モンティエルが出て来るであろうことは理解している。

 モンティエルを見下しちゃいない。彼は、今回のファイトに向けてかなりの練習を積んだだろう。が、俺はもっとハードなトレーニングをした自負がある」

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 この日ジャーモール・チャーロは、「ジューンティーンス」にも触れた。1865年6月19日、合衆国北部軍のゴードン・グレンジャーがテキサス州ガルヴェストンで、連邦政府が発した「テキサス州で奴隷とされてきた全員が自由となった」命令文を読み上げた日だ。奴隷だった人々に歓喜を齎した記念日が「ジューンティーンス」である。

写真:ロイター/アフロ

 「ジューンティーンスに、隣人たちの前で世界タイトルの防衛戦を出来ることを光栄に思う。様々な困難と闘った祖先の方々の為に、リングに上がるよ」

 確かにテキサス州出身の黒人チャンピオンにとって、「ジューンティーンス」の試合は、特別な意味を含んでいる。負ける訳にはいかないだろう。

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 22戦(22KO)4敗2分けのチャレンジャー、フアン・マシアス・モンティエルも話した。

 「この試合を与えてもらって、心から感謝します。信じられないほど充実したトレーニングキャンプを終えました。肉体的にはキツかったですが、それを乗り越えたからこそ、いいコンディションを築けました。僕のキャリアで最高の出来ですね」

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 「今回のキャンプの成果をリングで発揮し、新たなメキシコ人世界チャンピオンが誕生しますよ。それを見せることが楽しみでたまりません。チャーロが打ち合いを望んだら、彼は自身の作戦が失敗だったことを感じるでしょう」

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 ゴングまで、あと半日。どんな一戦となるか。井上尚弥vs.マイケル・ダスマリナス以上のインパクトを残せるか? 視聴率はどちらに軍配が上がるか?