20点差で勝利し、2勝2敗と追いついたRip City
西地区3位のデンバー・ナゲッツと6位のポートランド・トレイルブレイザーズの間で争われているPlayOffは、ブレイザーズが123-109で第1戦に勝利したものの、その後、ナゲッツが2連勝。
ブレイザーズは安易に3ポイントを放ち、その確率の低さが黒星に繋がることとなった。レギュラーシーズン中もこの傾向があり、入らない3ポイントを打ち続けるブレイザーズに危ういものを感じた。
私はテリー・ストッツ監督に、Zoom会見で3ポイントの成功率の低さを質したことがある。その折、彼は言った。
「確率は気にしません。攻める姿勢が大事なのです」
第2戦での3ポイント成功は、33分の16と特に気にするほどでもなかったが、第3戦では、45分の14と脆さを見せた。強い相手との対戦になるPlayOffで、ブレイザーズの3ポイントは通用するケースが減ったように思えた。
エースであるデイミアン・リラードが第2戦で42得点、第3戦で37得点と孤軍奮闘しても、他の選手はリラードのレベルに遠く及ばないと感じざるを得なかった。
しかし、である。
第4戦のブレイザーズは気力もパフォーマンスも見違えるほどの充実度だった。ディフェンスを重視し、ナゲッツに走り勝った。3ポイント成功は33分の12だったが、フィールド内で84本のシュートを放ち、半分を決めるという堅実な戦い振りだった。
最大で33点差をつけたブレイザーズは、最終Qには若手を投入して115-95で勝ち切る余裕を見せた。3月25日からブレイザーズのユニフォームに身を包むノーマン・ パウエルも、29得点と気を吐いた。
ホームであるポートランドのモダ・センターに駆け付けた8050名のファンは、その様に酔いしれた。
ナゲッツが、今日の内容を猛省して第5戦を迎えるのは間違いない。快勝の後だがブレイザーズが好調を維持し続けるには、リラードに頼るばかりではなく、他の選手の活躍が不可欠となる。
個人的に期待するのは、この日が37回目の誕生日だった大ベテランのカーメロ・アンソニーだ。彼の経験が、大舞台で生きるような気がしてならない。