WBA/WBC統一スーパーバンタム級戦で、ルイス・ネリがKO負け。ブランドン・フィゲロアが2冠王者に
第7ラウンド2分4秒、WBAスーパーバンタム級チャンピオン、ブランドン・フィゲロア(24)の左アッパーが、WBC同級王者、ルイス・ネリ(26)の右腹を抉る。
ネリは身体を2つに折り、蹲るようにダウン。そのままカウントアウトされた。ノックアウトタイムは2分18秒。
2階級を制したネリであったが、32戦目で初黒星を喫した。
本コーナーで何度か取り上げたが、禁止薬物を使用したり、体重オーバーを繰り返す輩が脚光を浴びるのは、ボクシング界の為にならない。
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20191123-00152077/
試合前、フィゲロアは「ネリよりも身長で7センチ、リーチで14センチ上回っている体型的な利点を活かす。ネリに122パウンドの怖さを教えてやる」と語っていたが、序盤はネリの乱打戦に巻き込まれ、ペースを掴めなかった。
しかし、スイッチを繰り返しながら、ネリの得意とする接近戦に付き合うことで活路を見出していく。本人の言葉通り、パワーの差がアドバンテージとなった。
頭をつけ合ってパンチを交換しながら、フィゲロアは再三ボディを狙う。第7ラウンドだけで、少なくとも5発のボディブローを放ち、WBC王者にダメージを与えていた。特に1分47秒の左ボディは、ネリの動きを止めた。
試合後、2冠王者となったフィゲロアは言った。
「プレッシャーを掛け続け、ネリのボクシングを壊す作戦でした。実際、そうなりましたね。ネリは疲労し、息遣いが荒くなっていました。そこで倒しにいくプランだったんです。
最高の気分ですよ。夢が叶いました。僕の不利を予想した人もいたようですが、結果を出せました。己の能力を証明出来ましたね。この試合に向け、ハードに自分を追い込んで良かったです。これでWBOチャンプのステファン・フルトン戦が実現します。彼とはずっと戦いたかったので、楽しみです。もちろん、勝ちますよ」
リングサイドで今夜のファイトを見守ったステファン・フルトンも話した。
「ブランドン・フィゲロアは素晴らしかった。俺が予想したままの結末になったよ。こちらも彼と戦うことを、ずっと望んでいた。次は俺との試合だ。今は、俺の時代だ。それを示してやるよ」
WBA/WBC/WBO統一スーパーバンタム級タイトルマッチは、9月11日に予定されている。同ファイトも目が離せない。