お騒がせ男ルイス・ネリ、15日にスーパーバンタム級統一戦
来る15日、WBAスーパーバンタム級チャンピオン、ブランドン・フィゲロア(24)との統一戦を控えるWBC同級王者、ルイス・ネリ(26)がメディア取材に応じた。
体重オーバーを繰り返しながらも2階級を制し、ボクシング界で生き延びるネリ。この類の男に大舞台が用意されてしまうのは、違和感を覚えざるを得ない。
21勝(16KO)無敗1分けのフィゲロアに対し、ネリは31戦全勝24KO。
ネリは今回、SHOWTIMEで放映されるファイトで、初のメインイベンターを務める。メキシコ、ティファナでキャンプ中のお騒がせ男が口を開いた。
「俺は今、底辺にいる。フィゲロアは危険な存在だ。自分のキャリアにおいて、脅威だよ。
今回のキャンプは、これまでと様々な点が違うんだ。フィゲロアによく似たタイプの選手とのスパーを重ねている。いい練習が出来ているよ。ティファナの若手は、その辺のビッグネームよりタフで、強いからな。
ノックアウトを意識して準備している。勝利に向かう作業を楽しんでいるところだ。試合終了まで、考え過ぎないようにしたいね。ジャッジがどんな判断をしようが、逃げず、自分の能力を失わずに戦う。自分らしくアグレッシブに動いて勝つさ」
「フィゲロアには敬意を払うが、リングでの俺は、無作法極まりない男となる。おそらく、彼が感じたことの無いレベルの野蛮な人間になるだろう。勝つためには、相手を尊敬する気持ちを捨てねばならない。
フィゲロアはルックスが良く、セックスシンボルかもしれない。でも、顔がいいとか醜いとか、リングでは関係のないことさ。彼は183センチと長いリーチを持っている(ネリは169センチ)が、そういうタイプとの対戦はこれまでにもあった。経験を活かして対処するよ」
15日の勝者は、9月11日にWBO同級チャンプのステファン・フルトンとの統一戦が内定している。当日は、フルトンもリングサイドにやってくる。
「今はフィゲロアをぶっ倒すことしか頭に無いので、フルトンの事までは考えられない。ヤツはおしゃべりだっていう印象くらいだな」
ネリは今回、きちんと122パウンドの体を作れるだろうか。栄光の座が似合う人間ではない。どこかでボクシングの厳しさを味わうことが、この男には必要だ。