5連敗の後……
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00235224/title-1619633483404.jpeg?exp=10800)
現地時間4月27日、ポートランド・トレイルブレイザーズのテリー・ストッツ監督は試合後のZoom会見で笑みを浮かべていた。
ブレイザーズは4月18日から25日までに5連敗を喫し、なんとかしてチームを再建しなければならなかった。5連敗のうち最初の2試合は、エースであるデイミアン・リラードが右の脹脛を痛めて欠場。
連敗中、1点差のゲームが2回、2点差で落としたゲームが1回と、足掻き苦しみながら、27日に敵地であるインディアナでペーサーズと対戦した。
![監督となって9シーズン目](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00235224/image-1619635354508.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
1Qこそ34-35でビハインドを負ったブレイザーズだが、2Q終了時に73-62とあっさりと逆転する。最大43点もの差をつけ、最終Qはセカンドユニットに経験を積ませながら133-112の圧勝であった。
会心の勝利に、ストッツ監督の頬が緩むのも当然だ。
![9本の3ポイントを決めたアンファニー・シモンズ](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00235224/image-1619634589352.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
この試合で爆発したのは、シューティングガード、アンファニー・シモンズであった。13本のシュートを放ち、9本を成功させての27得点。リラードの23得点を超えた。その9本は全て3ポイントである。7本連続でのゴールは、目を見張った。アシストとリバウンドも4ずつマークした。
1月中旬頃から、監督に3ポイントシューターとしての能力を評価されてはいたが、ここに来て確かな成長を見せる。今季はダンクコンテストでも優勝を飾り、伸び盛りの21歳だ。
シモンズは、今日のNBA選手には珍しく、大学や他国のプロリーグを経験せずに高校卒業後にNBA入りしている。
![2018年のドラフト1巡目24位のシモンズ](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00235224/image-1619635816870.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ストッツ監督は言った。
「彼にとってはスペシャルな夜になりましたね。非常に柔らかいタッチで、ネットを揺らし続けました。いい仕事ぶりでした。
今日は我々のディフェンス力が、勝ちに結び付きましたよ。チーム全体が活気付き、自信を持って次の試合に臨めることが大きい。この勝利によって、我々はエネルギーに満ちています」
試合後、シモンズも語った。
「ハーフタイムまでに4本決めて、感触が良かった。今日は活躍できるなって思っていたんだ。
ただ、どれだけいい仕事をしても、接戦となっても勝たなければ意味がない。とにかく勝利に向かうだけさ」
![23得点5アシスト3リバウンドのリラード](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00235224/image-1619669101365.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
翌28日、ブレイザーズはメンフィス・グリズリーズ戦を迎える。5連敗中、4月23日、25日とカモにされた相手であったが、好調を維持し、130-109で勝利した。
![ポートランドでのグリズリーズ戦は、当初1月20日、22日に予定されていたが、グリズリーズから新型コロナウィルス感染者が出た為、3カ月延期された。](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00235224/image-1619708754314.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
リラードは15本のシュートで成功が6と普段より振るわず、シモンズも8分の3とペーサーズ戦ほどは光らなかった。それでも、2Q途中で33点もの差を付け、危なげなく試合を運んだ。スターティングの3名が20得点以上し、それに続く選手が18得点、15得点と、全員で勝利を掴んだ。
前夜同様、4Qでは主力を温存し、普段ベンチを温めているメンバーを投入して白星を挙げた。グリズリーズに連敗した数日前とは、見違えるチームとなった。
![21分4秒の出場で8得点したシモンズ](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00235224/image-1619669169192.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
トンネルから抜け出し、吹っ切れた感のあるブレイザーズ。しばらくAWAYでの試合が続くが、残り少ないレギュラーシーズンで、どこまで順位を上げられるだろうか。