4階級制覇のエイドリアン・ブローナーが明日、二年ぶりのリングに上がる
2019年1月19日、マニー・パッキャオの持つWBAウエルター級タイトルに挑み、判定負けを喫したエイドリアン・ブローナーが、明日(現地時間2月20日)再起のリングに上がる。
WBOスーパーフェザー、WBCライト、WBAウエルター、WBAスーパーライトと4階級を制しながらも、私生活のトラブルが絶えないブローナー(31)。数え切れないほど、暴行や傷害などで逮捕されている。また、獲得したタイトルを体重オーバーで失ってもいる。
パッキャオにボクシングの厳しさを教わったか否かが注目される今回だが、試合の2日前の記者会見にはきちんと姿を見せた。
2年のブランクを作りながらも、ブローナーは5度目の王座獲得を目指すそうだ。目下の戦績は、33(24KO)4敗1分け。対戦相手は同じ歳のジョヴァ二―・サンティアゴ。14勝(10KO)無敗1分けのプエルトリカンだ。
ブローナーは話した。
「俺はこれまで、リング上で数限りない素晴らしいパフォーマンスを見せて来た。土曜の夜は新たな仕事をお見せすることが楽しみだ。サンティアゴは負け知らずだし、飢えている。ガンガン向かって来るだろうね。でも、ヤツがベストを尽くしても俺に壊されるだけだ。どんな状況にも応じるだけのトレーニングしているからね。必ず勝利してみせる。
俺は何度も世界王座に就いて来たし、これからも就く。ボクシングをやり切るまでね。確かに2年間リングを離れていた。体を休め、治した。他の階級で世界のベルトを巻きたいと思っている。
正直、色んな心境の変化があったよ。ある日、起きたら『もうボクシングは十分やった』って感じた。でも、またやりたくなった。だから今、俺はここにいるんだ」
「プエルトリカンはハートを持った選手ばかりだから、単なる試合じゃなく戦争となるだろう。ヤツがどう感じているか知らないが、俺はリングの上で人生を終えることを望んでいる。サンティアゴはきっと、彼の子供や孫、叔母、姪のことなんかが頭をよぎるだろうな。でも、俺にはそういった考えは無いんだ。
6歳からボクシングと共に生きて来た。今、リングが恋しい。だからカムバックを決めたんだよ。トレーニングキャンプでは地獄のようなメニューをこなした。リズムや失った感覚を取り戻す必要があった。体重も落とさねばならなかった。だから、必死に練習した。
簡単な相手じゃなく、骨があって、かつ危険で、俺を研ぎ澄ますであろう負け知らずのサンティアゴを選んだ。ヤツとなら最高の試合になるだろうよ。
1発のパンチで全てが終わってしまうのがボクシングだし、何かが生じるには必ず理由がある。俺は競い合いが好きなんだ」
一方のサンティアゴも言った。
「自分にとって、キャリア最大のファイトになります。いい機会を与えてもらって光栄ですよ。自分が何者かをアピールするチャンスですからね。試合当日が待ち切れません。
ブローナーは僕を簡単に倒せると思っているようですが、それは間違い。自分は勝つ為にここにいます。自分の名をボクシング界に広めたいし、勝利をプエルトリコに届けたいです。
ブローナーはいい選手ですが、こちらも勝つ為にやるべきことをやって来ました。リングでそれを証明します」
明日、両者は何を見せるか。