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チャーロ兄弟の世界戦ダブルヘッダー、間もなくゴング

林壮一ノンフィクションライター
Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME

 WBCミドル級チャンピオン、ジャモール・チャーロvs.セルゲイ・デレフヤンチェンコ。WBCスーパーウエルター級王者ジャーメル・チャーロvs.WBA/IBF同級チャンピオン、ジェイソン・ロサリオとの統一戦まで、残すところ数時間となった。

 コロナ禍により、足踏み状態を余儀なくされているボクシング界において、久しぶりのビッグイベントである。

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
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 前日軽量で、WBCミドル級チャンピオン、ジャモールは159.75パウンド。

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
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 挑戦者のセルゲイ・デレフヤンチェンコは159.5パウンドでパスした。

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
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 双子の兄であるジャモールは「俺より、弟の方がセンスは上だ」とジャーメルを気遣う。

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
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 WBCスーパーウエルター級のベルトを巻く双子の弟、ジャーメルは153.75パウンド。

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
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 WBA/IBF同級王者のジェイソン・ロサリオは、153.5パウンドで無事に計量を終えた。

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME

 チャーロ兄弟は「今回の興行は、ボクシング界のスーパーボウルだ!」と豪語する。確かに、新型コロナウィルスの影響で、思うように試合が組めない昨今のボクシング界において、否でも応でも注目を集める一日となる。

 今回の前日計量は、試合を放送するSHOWTIMEが、YouTubeでライブ中継した。写真を見ればお分かり頂けるように、それぞれのファイターが特別な足袋を履き、対戦相手やコミッショナー、スタッフ、各団体の立会人、カメラマンらと距離を取って秤に乗った。恒例である向かい合っての撮影も、ファイター同士を離して行われた。

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME

 SHOWTIMEは、チャーロ兄弟を軸とした演出を続けており、現時点までデレフヤンチェンコとロサリオには、<脇役>が宛がわれている。ウクライナ人であるデレフヤンチェンコと、ドミニカ人であるロサリオにとって、今日のリングは"敵地"だ。

 が、勝負の行方はゴングが鳴ってみないと分からない。ボクシングファンを熱狂させる好ファイトを期待したい。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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