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ついに決戦当日。WBCヘビー級タイトルマッチ、数時間後にゴング

林壮一ノンフィクションライター
どちらが黒星を喫しても、キャリア初の敗北となる(写真:ロイター/アフロ)

 WBCヘビー級タイトルマッチ、デオンテイ・ワイルダーとタイソン・フューリーによる15カ月ぶりの再戦が、ついに今日行われる。

Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 ヘビー級史上、最強のパンチャーとも評されるワイルダーだが、空振りが多いのも事実であるhttps://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20200220-00163766/

Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
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 かつて、そのパンチ力で対戦相手を震え上がらせ、KOの山を築いた元統一ヘビー級王者、マイク・タイソンは「願いを込めて、フューリーの勝利を予想する。ナチュラルな動きをするし、見た目よりも潜在能力が高い。ベストなフューリーを見せれば、自分自身を証明できるだろう」と語る。

 カネロ・アルバレスも「最後の瞬間までパーフェクトな試合運びができれば、フューリーが勝利するだろう」とコメント。

Photo:Ryan Hafey / Premier Boxing Champions
Photo:Ryan Hafey / Premier Boxing Champions

 ヘビー級他団体のベルト全てを持つアンソニー・ジョシュアは、特に理由は明かさずに「フューリーが勝つよ」と話した。

Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 一方、5階級制覇王者のトーマス・ハーンズは「パワーとKOは別物。アウトボクシングをしてワイルダーが勝つだろう。第1戦のように判定まで縺れるだろうよ」と発言。自身のトレーナーだったエマニュエル・スチュワードの甥っ子がフューリーを指導しているとしても、ハーンズの中でワイルダー有利は動かないかhttps://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20200208-00159913/

Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 マニー・パッキャオも言う。「10ラウンドでワイルダーがKO勝ちするよ。マイク・タイソンみたいなハードパンチャーだからね」

 ライトフライ級で一時代を築いたマイケル・カルバハルも「ワイルダーは前回より仕上げて来る筈。最終ラウンドまで長引かせずにKOで防衛するだろうな」と予見。

 とはいえ、あくまでも外野の発言である。これだけ注目を集めるヘビー級の世界タイトル戦だ。ボクシング史に残る好ファイトを期待したい。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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