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村田諒太、防衛戦まであと10日。パートナーの一人は「KO防衛」を断言。

林壮一ノンフィクションライター
撮影:山口裕朗

 12月12日、WBAミドル級チャンピオン、村田諒太は2ラウンドの公開スパーリングを行った。相手は13勝(10KO)無敗、1無効試合の23歳、アイザイア・スティーン。

 村田本人も帝拳のスタッフも「順調な仕上がり」と口を揃えるだけあって、軽快な動きを見せた。

撮影:山口裕朗
撮影:山口裕朗

 スパーの途中、田中繊大トレーナーから、「攻撃の後にガードを戻せ」「体勢を作って」「きちんと脇をしめろよ」という声が飛んだ。

撮影:山口裕朗
撮影:山口裕朗

 繊大トレーナーは語る。

 「対戦相手のバトラーは右が強いので、それを食わないようにガードを下げるな、ということは繰り返し伝えています。いつも通り、村田の良さである強いプレッシャーを武器に戦わせたいですね」

撮影:山口裕朗
撮影:山口裕朗

 この日は挑戦者、スティーブン・バトラーのトレーナーであるフランソワ・バージェロンも偵察に来ていた。

 

 バージェロンは話した。

 

 「村田はGOODだ。非常にクオリティの高い試合になるだろう。でも、勝つのはバトラーだ。確信している」

撮影:山口裕朗
撮影:山口裕朗

 公開スパーでパートナーを務めたスティーンは、次のように試合を予想する。

 「村田、本当に調子がいい。今回のキャンプで日に日に良くなっていったよ。ボディでチャレンジャーにダメージを与え、後半に得意の右を爆発させてKOで終わるだろうね」

 報道陣の前で「勝つ自信があります!」と言い切った村田。7月12日のタイトル奪還に優るような熱い勝利を見せてくれ!

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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