今年の新型iPhoneは付属品が変わる? ヘッドフォンジャックアダプタやACアダプタに変更の噂
Appleが2018年に発売するとみられている新型『iPhone』に、同梱される付属品がこれまでと変わるとの2つの情報が流れています。
1つはバークレイズ証券の調査によるもので、Lightning端子を3.5mmヘッドフォンジャックに変換するアダプタが今年から同梱されなくなります。
もう1つは中国のSNS『Weibo』に掲載されたリーク情報で、iPhoneを充電するためのACアダプタが高速充電ができるUSB-C電源アダプタになるというものです。
ヘッドフォンジャックアダプタの同梱終了
バークレイズ証券のアナリストであるBlayne Curtis(ブレイン・カーティス)氏の研究レポートによると、今年のiPhoneには『Lightning- 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ』が同梱されないとのことです。
同証券は2017年4月から「2017年のiPhoneには同端子が同梱されるが、2018年のiPhoneには同梱されない可能性がある」との予測を発表していました。
完全ワイヤレスイヤホン『AirPods』の爆発的普及が理由か
『Lightning- 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ』を同梱しない理由については明らかになっていませんが(予測のため事実かどうかも「今のところは不明」ですが)、その背景にはAppleの完全ワイヤレスイヤホン『AirPods』の好調な売れ行きが理由にあると考えられます。
『AirPods』の完全ワイヤレスイヤホンにおける市場シェアはアメリカでは85%(NPD Groupによるレポート。2017年9月時点)、日本国内では50%(BCNによるレポート。2018年4月時点)と一人勝ちの状態です。
また、先日発表されたAppleの2018年度第2四半期決算においても、Apple WatchやAirPodsなどのその他の商品の売上高が38%増と大きく伸びています。
AppleとしてはiPhoneユーザーに手持ちの有線イヤホンを使い続けて貰うよりも、ヘッドフォンジャックアダプタの同梱を終了して『AirPods』の購入を促した方が良いわけです。
なお、『AirPods』は2018年度中に「Hey, Siri」の呼びかけに反応する新型が発表されるともみられています。
高速充電対応のACアダプタを同梱。LightningケーブルもUSB-Cに
サプライチェーンからの情報として中国のSNS『weibo』でリークされたのは、USBアダプタとLightningケーブルの変更です。
2017年に発売された『iPhone 8』、『iPhone 8 Plus』、『iPhone X』はそれぞれ高速充電機能があるものの、同梱されている5WのUSB-A電源アダプタと『USB-A Lightningケーブル』では高速充電ができません。
このため、高速充電を利用したいユーザーは高出力の電源アダプタとUSB-C Lightningケーブルが必要でした。
それらの同梱物が、今年から18WのUSB-C電源アダプタと『USB-C Lightningケーブル』に切り替えられます。
これによりユーザーは高価なアダプタを買うことなく、高速充電が利用できるようになります。
Appleによる18WのUSB-C電源アダプタはまだリリースされていないため性能は不明ですが、別メーカー品では30分間でバッテリーを約50%充電できるとのデータがあります。
USB-C電源アダプタが同梱されることになればユーザーが利用するLightningケーブルもUSB-Cタイプが多くなり、サードパーティによるモバイルバッテリーの出力端子もUSB-Cに切り替えられていくことでしょう。