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韓国芸能界を震わせた“暴行事件”…ク・ハラは今どこで何をやっているのか

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
日韓で話題となったク・ハラ(右)の“暴行事件”(写真:ロイター/アフロ)

年の瀬を迎えて、今年一年を振り返るニュースや特集がさまざまなテレビやメディアで行われている。

韓国芸能界5大ニュースにかならず挙がる事件

韓国でも同じような年末企画が始まり、さまざまな韓国メディアが「韓国芸能界5大ニュース」などと今年一年を振り返る記事を公開している時期でもある。

(参考記事:“BTSの快挙”に“家族リスク”も。2018年の「韓国芸能界5大ニュース」一挙紹介

そんな中で2018年を代表する韓国芸能ニュースとしてかならず取り上げられているのが、元KARAク・ハラの“暴行事件”だ。

今年9月13日、ク・ハラが被害者ではなく“加害者”として警察に通報されたというニュースは韓国だけでなく、日本でも報じられた。

ク・ハラはもともと日本にもファンが多く、7月には日本オリジナル新曲も発表していただけに、その衝撃的なニュースに気持ちが沈んだ“KAMILIA”(KARAの熱狂的なファンたちを示す言葉)も少なくなかったことだろう。

事件発覚当初は別れ話のもつれからいざこざがあり、お互いが手を出したと報道されたが、後に元彼氏がリベンジポルノを匂わせながらク・ハラを脅迫していたことがわかり、事件の扱われ方も変わった。

リベンジポルノ事件に進展

韓国芸能界では、これまでも元恋人や元配偶者が怨恨や金銭目的に、芸能人たちの私生活を隠し撮りした動画や画像がネット上に流出する事件が度々、起こってきた。

(参考記事:元KARAク・ハラだけじゃない。韓国芸能界の闇に葬られたリベンジポルノの被害者たち

それだけにリベンジポルノに対する嫌悪感も強く、元彼氏への批判が殺到。以降は、ク・ハラに対する同情の声が増えたと感じる。

その後、事件は警察から検察の手に渡った。ク・ハラは傷害の容疑で、元彼氏は傷害・脅迫・強要・性的暴力処罰などに関する特例法違反・財物損壊などの容疑で検察に送致されている。

しかし元彼氏の拘束延長が棄却されており、事件は今も終結していない。今後は舞台を法廷に移すと見られている。

とある韓国の弁護士は、「ク・ハラ氏も元彼氏に傷害を加えたという部分で調査を受ける立場であるため、両当事者はそれぞれ被疑者の性格を持っている。結局のところ2人とも起訴されると考えられる」とメディアに話していた。

少女時代もイシューに

振り返れば今年はKARAと同じく日本で知名度の高い少女時代のメンバー、ティファニーも「彼女の父親にお金を騙し取られた」などと告発されて話題になるなど、日本でも人気を博したK-POPアイドルに関するイシューが少なくなかった。

(参考記事:「少女時代ティファニーの父親にお金を騙し取られた」との告発文が話題

それでもク・ハラはSNSを通じてファンとのコミュニケーションを再開しており、今日12月24日には日本でファンミーティングを行う。ク・ハラはその日本ファンミーティングを皮切りに、本格的な活動を再開するそうだ。

今年を代表する韓国芸能界のイシューとなってしまったク・ハラ。クリスマスイヴのイベントをきっかけに復活となるか、注目したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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