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アン・シネも2次QT通過。新“セクシークイーン”ユ・ヒョンジュからのメッセージ

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
アン・シネ(写真:Lee Jae-Won/アフロ)

8月の「ファースト」を皮切りに、11月末まで行われている日本女子ゴルフのクォリファイングトーナメント(QT)。10月31日~11月2日には、セカンドQTが行われた。

注目していたのは、韓国からQTを受けに日本にやってきた2人の選手。ひとりは日本でも知名度の高いアン・シネだ。

“セクシークイーン”の結果は?

“セクシークイーン”のキャッチフレーズで知られ、今年は日本で水着の写真集まで発売した人気者。筆者と同じように、彼女がQTを通過するかどうかに注目していたファンも少なくないだろう。

(参考記事:アン・シネがゴルフウェアを脱いだ!! “水着”で証明したセクシークイーンのボリューム感

アン・シネはセカンドQT(A地区)から参加。初日は1オーバー73打とそれほど良くはなかったが、2日目72打、3日目67打と右肩上がりにスコアを上げ、トータル4アンダーの3位でセカンドQTを通過した。

日本では人気先行の印象があるかもしれないが、アン・シネはたしかなゴルフの実力を持っている。2009年に韓国1部ツアーに昇格すると、その年の新人王に輝いているし、翌2010年には2勝をあげて賞金ランキング3位に入ったこともある。

ちなみに、そのとき賞金女王に輝いたのがイ・ボミで、2人は同じ建国大学ゴルフ部に籍を置くなど“意外な共通点”が多くて、ちょっとした話題になった。

ただQTは、キム・ハヌルが「ゴルフ人生で最も緊張した日々だった」と振り返るほど、普段の大会とは雰囲気が異なり、実力が発揮できないケースも少なくない。それだけにアン・シネが無事セカンドQTを通過したことは、朗報といえるだろう。

もう一人の選手は、ユ・ヒョンジュだ。

“次世代セクシーゴルファー”もサードQTへ

1994年2月28日生まれの24歳で、未だに優勝経験はない。現在は韓国女子ツアー2部にあたるドリームツアーでプレーしている。それでも“ゴルフ女神”、“次世代セクシーゴルファー”などと韓国メディアに報じられる注目度の高い選手だ。

(参考記事:写真30連発!! “次世代セクシーゴルファー”ユ・ヒョンジュは、アン・シネを超えられるか

先日、彼女の独占インタビューを紹介したが、ユ・ヒョンジュも無事にセカンドQTを通過している。アン・シネとは違って、初日(3アンダー、2位タイ)が最もスコアが良く、最終的には5オーバーの22位で、サードQT進出を決めた。

セカンドQTの終了直後にカカオトークで連絡すると、「記者さんの応援のおかげで、無事に通過することができました」と即座に返信があった。

レスポンスの早さに驚いていると、すぐさま追伸があった。スタンプ付きというところがなんとも微笑ましいが、「日本でプレーしてみたい」という気持ちが強いだけに、よほど嬉しかったのだろう。

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のホームページで確認すると、アン・シネやユ・ヒョンジュの他にも15人ほどの韓国人選手がサードQTに駒を進めているようだ。これは例年に比べて多い。

例年よりも多い韓国からのQT受験者

というよりも、今年はQTを受けた韓国人選手がそもそも多いのだ。例年に比べて倍近くの韓国人選手がやってきている。

そもそも日本女子ツアーは韓国女子ゴルファーにとって、魅力的といわれているが、今回多くの韓国女子ゴルファーがQT受けたのには理由があった。

(参考記事:韓国美女ゴルファーたちに聞いた!! 日本から離れられないワケ

日本女子プロゴルフ協会が来年からQTの出場資格を「JLPGA正会員のみ」と改めるからだ。つまり韓国女子ゴルファーは今後、プロテストに合格するか、ツアーで優勝して入会資格を得るしか方法がなくなる。いわば“駆け込み需要”というわけだ。

いずれにしてもアン・シネ、ユ・ヒョンジュは無事にセカンドQTを通過した。次回のサードQT(11月20~22日)まで注目してみたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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