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イ・ボミもキム・ハヌルも優勝なし…韓国女子ゴルファーの勝率が日米で下がっている

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
(写真:Nippon News/アフロ)

6月が終わり、早くも2018年の上半期が終わった。

女子ゴルフ界では、19歳の畑岡奈紗が米女子ツアーで初優勝を飾ったり、“セクシークイーン”ことアン・シネが水着写真を発売したりと、さまざまな話題があった。

(参考記事:【画像】アン・シネがゴルフウェアを脱いだ!! “水着”で証明したセクシークイーンのボリューム感

先週は大会がなく、今週末7月6日から「ニッポンハムレディスクラシック」が行われるが、ここで一度これまでの韓国女子ゴルファーの成績を振り返ってみたい。

韓国女子ゴルファーの勝率が落ちている?

3月1~4日の「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」に始まり、6月21~24日の「アース・モンダミンカップ」までの計17大会のうち、韓国女子ゴルファーが制したのは、5大会だった。

優勝者はイ・ミニョン、アン・ソンジュ(2回)、申ジエ、ペ・ヒギョンだ。

単純計算をすると勝率は29.4%となる。2017年シーズン上半期の勝率が41.2%(17大会中7大会)だったことを踏まえると、数字が落ちていることがわかるだろう。

鈴木愛を筆頭に日本人選手が活躍しているからに他ならないが、一方で期待されているほど結果を残せずにいる韓国女子ゴルファーがいる影響も否めない。

キム・ハヌルとイ・ボミだ。

昨シーズン3勝を挙げたキム・ハヌルはここまで優勝しておらず、最高順位は「サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント」の7位タイ。トップ10入りは「Tポイントレディス ゴルフトーナメント」(10位タイ)を含めて2度しかなく、昨シーズンに比べて成績が芳しくない。

今シーズン前には具体的な目標を掲げて「お嫁に行きたい」宣言もしていたが、苦戦が続いているのが現実だろう。

イ・ボミのはじける“笑顔”も見られていない

昨シーズン1勝を挙げたイ・ボミも、調子が上がってこない。

上半期大会のトップ10入りは一度もなく、出場11大会で予選落ちが4度となっている。

去る5月には久しぶりに韓国女子ツアーに参戦し、はじける笑顔も見せていたが、苦戦が続いているのが現状だろう。

(参考記事:9カ月ぶりに韓国女子ツアーに出場したイ・ボミ、はじける“笑顔”を撮った!!

7月からの活躍を待ちわびているのは、筆者だけではないはずだ。

米女子ツアーでも存在感が低下か

偶然の一致に過ぎないかもしれないが、実はこれまでのアメリカ女子ツアーにおける韓国女子ゴルファーの勝率も、ここまで29.4%となっている。

アメリカ女子ツアーは1月25~28日の「ピュアシルク バハマ LPGAクラシック」から、日本の畑岡奈紗が制した6月22~24日の「ウォルマート NW アーカンソー選手権 by P&G」まで、計17大会が行われており、そのうち韓国女子ゴルファーが制したのは5大会。優勝者はコ・ジニョン、パク・インビ、チ・ウンヒ、パク・ソンヒョン、ユ・ソヨンだ。

つまり、日本女子ツアーとまったく同じ勝率の29.4%となる。これは例年に比べて低い数字だ。

韓国メディア『ニュースエン』によれば、「(アメリカ女子ツアーにおいて)韓国選手たちは6月25日基準で、2015年9勝、2016年6勝、2017年8勝」だったため、「昨年までは韓国選手たちがツアーを支配するという印象が強く、それは事実だったが、今年は雰囲気が違う」と指摘している。

韓国人が「本当に好きな韓国ゴルファー」として支持を集めるパク・インビが世界ランキング1位に返り咲いたという吉報はあったが、例年ほど海外でプレーする韓国女子ゴルファーの報道が盛り上がっていないのも、勝率が影響しているのかもしれない。

(参考記事:イ・ボミでもアン・シネでもない!? 韓国人が「本当に好きな韓国ゴルファー」トップ5

とはいえ、まだ半分が終わっただけとの見方もできるだろう。2018年下半期に入って、韓国女子ゴルファーたちの成績は上がってくるのか、注目してみたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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