「どこでもセーブ」できるのに「巻き戻し」 Nintendo Switchの新機能を試してみた
Nintendo Switchで懐かしのファミリーコンピュータ用ソフトが遊べる配信サービス、「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」が7月17日にアップデートされ、「ドンキーコング3」と「レッキングクルー」2タイトルに加え、新機能の「巻き戻し」が追加された。
「巻き戻し」とは、プレイヤーが任意のタイミングで、時間を少しだけ戻した状態からゲームを再開できるというもの。もし途中でミスをしてしまっても、時間を戻すことで帳消しにできるという、とても便利な機能だ。
筆者の計測では、どのゲームでも中断した時点から約1分前の状態にまで戻すことが可能。「スーパーマリオブラザーズ」であれば、ちょうどゲームを始めてから最初のステージをクリアするまでの時間(※ノーミスでスムーズに進んだ場合)になる計算だ。
実は「Nintendo Switch Online」には、サービス開始時点でプレイデータをいつでもセーブできる、「どこでもセーブ」機能がすでに搭載されている。それにもかかわらず、今回のアップデートで「巻き戻し」機能をわざわざ実装したのはなぜなのだろうか?
パズル、シミュレーション要素のあるゲームで絶大な効果を発揮
いろいろなゲームで「巻き戻し」を試したところ、パズルまたはアクションパズルゲームにおいては、従来の「どこでもセーブ」よりも明らかに便利なことがわかった。
例えば、前述した「レッキングクルー」では、手順を間違えるとクリア不可能になってしまうステージがいくつも登場する。途中で手詰まりになっていることに気付いたら、すぐにクリア可能な状態まで「巻き戻し」てやり直せるのはもちろん、新たな解法を思い付いたときにも、「失敗したら、元に戻せばいいや」と、ミスやゲームオーバーを恐れずに新しいアイデアを試すことができる。
シミュレーションやRPG(ロールプレイングゲーム)においても、「巻き戻し」が絶大な効果を発揮する。
例えば、一度死んだキャラクターは原則として生き返らない、「ファイアーエムブレム」のようなゲームでは、もし味方がバトルに敗れて死んでしまっても、その直前の状態にすぐ「巻き戻し」ができるメリットはとてつもなく大きい。また、複数の武器を持つキャラクターでバトルをする場合は、どの武器を使えば最も多くのダメージを敵に与えられるのか、その都度試しながらプレイできるのもうれしい。
従来の「どこでもセーブ」を利用して、同様の方法で攻略を進めることももちろん可能だが、本機能では最大4個までしかセーブデータを作ることできない。よって、過去の任意の場所から、なおかつ何度でも再開できる「巻き戻し」を使ったほうが、より効率よく攻略パターンが作れると言えるだろう。
ほかにも、「マリオオープンゴルフ」でも本機能を使えば、クラブやボールのスピン方向などを変えながら、ベストショットが打てるまで何度でも試し打ちができるので重宝するハズだ。これを利用しない手はない。
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