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パリのピザ屋 ロボットがピザ生地作りから箱入れまで:1時間に80枚

佐藤仁学術研究員・著述家
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人手不足のファーストフードの解決策になるか?

フランスのパリにあるピザ屋で、ピザ作りロボットが導入された。このピザ作りロボットは生地を作って、ソースを塗って、トッピングを並べて、かまどに入れて、かまどから取り出し、ボックスに入れて、カットまで全てロボットが行う。人間は材料の準備やロボットが正常に動作しているかの監視を行うが、それ以外はいっさい関わっていない。このロボットで1時間に80枚のピザを作ることができる。

ピザ屋のセバスチャン・ロベルソ氏は「とてもクールなロボットです。ピザを注文してくれたお客様は、ピザができるまでロボットがピザを作るところを見ていただけます」と語っている。

フランスだけでなくアメリカや日本でもファーストフード店は店員の確保が大変である。特に欧米では新型コロナウィルス感染拡大によるロックダウンや店舗閉鎖で、ピザ屋のようなファーストフード店の店員は雇用が不安定のため、以前よりもさらに人気がなく、人が集まりにくい。ロボットの導入にコストはかかるが、一度導入したら人件費はかからない。

いろいろな分野で、今まで人間が行っていた業務がロボットに取って代わられてきているが、これからはファーストフード店のピザ作りもロボットが主体になるのだろう。一度、機械化された分野やロボットに取って代わられた業務が人間に戻ることはほとんどない。

(1)ロボットが生地を作る

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(2)ロボットがソースを塗る

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(3)ロボットがかまどにピザを入れる

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(4)ロボットがかまどからピザを出す

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(5)かまどからボックスまでピザを運ぶ

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(6)ロボットがピザをボックスに入れる

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(7)ロボットがピザをカットする

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学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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