韓国企業とイスラエル企業が神風ドローン搭載のヘリコプター開発・韓国軍に納品へ
韓国の軍事企業の韓国航空宇宙産業(KAI)とイスラエルの軍事企業のイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)は「神風ドローン」を搭載したヘリコプターの開発を行う覚書を交わした。同機は韓国軍に納品される予定。現在ではまだテスト初期段階で、今後5年以内に完成する予定。「神風ドローン」とは標的を認識すると標的に突っ込んでいき、標的を爆破する攻撃型ドローン。ヘリコプターに搭載していることで、敵の標的を認識したら、「神風ドローン」が出撃して標的を爆破することができる。
韓国航空宇宙産業のハン・ジュエン氏は「軍人が操作するヘリコプターと無人のドローンの組み合わせによって軍人が命のリスクをさらすことなく敵の標的を攻撃することが可能になります」と語っていた。イスラエル・エアロスペース・インダストリーズのCEOのボアズ・レヴィ氏は「当社は韓国軍とは長年の付き合いがあります。今回、韓国を代表する韓国航空宇宙産業と一緒に開発を推進できることを嬉しく思っています」と語っている。
「神風ドローン」での攻撃は無人なので、攻撃する側の軍人が命のリスクに晒されることも回避できるだけでなく、ドローンのコストも安く、何回もヘリコプターに装着できる。さらに標的に突っ込んでいき標的を爆破するので破壊力があるため、相手へのダメージは大きい。2020年のアゼルバイジャンとアルメニアの紛争において、アゼルバイジャンはイスラエル製の「神風ドローン」でアルメニアを攻撃し、アルメニアに大きなダメージを与えていた。コストがかからないので大国だけでなく小国でも簡単に使用できる。さらに攻撃力もあり、相手に大きなダメージを与えられることから、小国から大国への攻撃など非対称な戦いにも適しており、「神風ドローン」が新たな兵器の主流になろうとしている。