ベルギー、キラーロボット登場に反対「人間の判断無しにロボットが人間を攻撃して来ることが問題」

ベルギーの国防大臣のDidier Reynders氏(写真:ロイター/アフロ)

 人工知能とロボットの発展によって、ロボットが自律して自らの判断で人間や標的物を攻撃してくる「自律型殺傷兵器システム(LAWS)」や「キラーロボット」の登場が国際社会では懸念されている。国連においても、各国の代表者が集まって真剣に議論されている。2019年3月にもジュネーブで開催された国連の会合で「自律型殺傷兵器システム(LAWS)」に関する議論が行われていた。

「人道的にも倫理的にも問題がある」

 ベルギーの国防大臣のDidier Reynders氏はベルギーは「自律型殺傷兵器システム(LAWS)」やキラーロボットの登場に反対する立場を明確に伝えた。Didier Reynders氏は「キラーロボットは人道的にも倫理的にも問題がある。自律型殺傷兵器システムとキラーロボットにおけるまず最初の挑戦は、そもそもLAWSやキラーロボットが何かを明確にすること。そしてLAWSやキラーロボットが何をするのかを国際レベルで明らかにすることだ。ベルギー政府は、キラーロボットが登場して、インパクトのある問題が起こる前に、国際的に有効なアプローチでキラーロボットが登場しないように働きかけていきたい。ベルギーはルクセンブルグ、アイルランドとともに自律型殺傷兵器システム、キラーロボットを国際社会で規制すべき具体的なソリューションを提供していきたい。キラーロボットは国際社会では禁止されるべきだ。人間の判断無しにロボットが人間を攻撃して殺しに来ることがメインの問題だ」と語った。

 人工知能とロボット、兵器技術の発達に伴ってロボットが自ら判断して人間を攻撃してくることは、SF映画の世界の話のようだが、実際に国連でも真剣に議論されており、多くの国が懸念を示しているものの、キラーロボットに対する各国での足並みは揃っていない。