米国モントクレア、2018年8月から「歩きスマホ」禁止へ:違反したら罰金100ドル
ホノルルの「歩きスマホ」禁止条例を参考にして
ハワイのホノルル市で2017年10月に、道路横断中のスマホのチェックやゲームなどの行為を禁止する条例が施行された。違反すると罰金を科される。いわゆる「歩きスマホ」禁止だ。そのホノルルに次いで、アメリカのカリフォルニア州のモントクレアでも「歩きスマホ」禁止条例が2018年1月に可決され、8月から施行される予定だ。道路横断中のスマホ使用だけでなく、イヤホンで耳をふさいだ状態での歩行も禁止となる。
モントクレアは4万人弱の小さな都市で日本人にはあまり馴染みがないかもしれないが、町での道路横断中の「歩きスマホ」が問題になっている。モントクレアでは2012年9月に15歳の女子学生が「歩きスマホ」をしながら道路を横断したところ、自動車と接触し、大怪我をする事故があった。
モントクレア市役所のEdward Starr氏は「若い人が『歩きスマホ』ばかりをして歩いており、非常に危険だ」と述べて、中国やワシントンDCでの「歩きスマホレーン」の導入取組などを参考もしたそうだが、「モントクレア市では、そのようなレーンの導入はできない。『歩きスマホ』の問題が深刻化している」とのことで、「歩きスマホ」禁止条例に至ったそうだ。
そこで、ホノルルの「歩きスマホ」禁止条例の取組みを参考にして、2017年12月に法案を作成して、議会に提出した。2018年8月に「歩きスマホ」禁止条例が施行され、違反すると初めての場合は、警告だが、その後は100ドル(約12000円)の罰金となる。