ドローンが上空から捉えた大量のロヒンギャ難民:UNHCRが空撮
UNHCR(国際連合難民高等弁務官事務所)は2017年10月、ミャンマーの少数民族ロヒンギャ難民がミャンマーとバングラディッシュとの国境沿いを上空からドローンで空撮した動画を公開した。2017年8月にイスラム系少数派からなる武装勢力とミャンマー治安部隊の衝突が発生。そのため約60万人の避難民が川を渡ってミャンマーからバングラディッシュに逃れようとしている。治安や環境が良くないことから、人間が入って取材することが難しい避難民らの苛酷なシーンをドローンが捉えている。
現在、大量の避難民が一気にバングラディッシュへ流入したことで、住居、食糧、医療、その他あらゆる面で支援が全く追いついていないと報じられている。ドローンで上空から撮影した映像をスマホの前で見ているだけでも、その苛酷なシーンと莫大な避難民の数に驚く。だが、リアリティは感じられないかもしれない。避難民の多くを占める子どもたちは栄養不足に陥り、トイレや清潔な水の不足から感染症も懸念されている。ロヒンギャの人々は非常に厳しい避難生活を送っていると伝えられている。
UNHCRではロヒンギャ難民の現状を解説した動画も公開。
国連でも「90秒でわかるロヒンギャ難民」という解説動画も公開して、情報発信を行っている。