売上高の6割以上がiPhone:「2015年度はAppleにとって今までの中で最も業績の良い年」

(写真:ロイター/アフロ)

Appleは2015年10月27日に2015年Q4(7~9月期)の業績発表を行った。

売上高は前年同期比22%増の515億100万ドル(約6.2兆円)、純利益は31%増の111億2,400万ドル(約1.3兆円)だった。営業利益は同31%増の146億2300万ドルで、粗利益率は39.9%だった(前年同期は38%)。

■Appleの売上の60%以上はiPhone

Appleの売上高515億100万ドルのうち、322億900万ドルがiPhoneで、Appleの売上高全体の62.5%を占めた。2015年Q3(4~6月期)は63.2%、2015年Q2(1~3月期)は69.4%、2015年Q1(2014年10~12月期)は68.6%とさらに高かった。Q2には中国の旧正月シーズンでのセール、Q1は世界的なクリスマスのセールがあったから、その時期に比べると売上全体に占めるシェアは若干減少しているものの、Appleの売上がiPhoneに大きく依拠している構造に変わりはない。

2015年9月25日に販売開始した新モデル「6s」と「6s Plus」は9月25日と26日の2日分だけ今期に計上している。9月27日以降の分は次期に計上するので、Appleの売上高のiPhoneへの依存はさらに高まると考えられる。また2015年4月から販売している「Apple Watch」のみでの販売台数は公表しておらず、「その他製品」に計上されているが、こちらの売上高も増加している。

▼製品別での出荷台数、売上高および売上高に占めるシェア

Apple決算資料を元に作成
Apple決算資料を元に作成

■中国での売上は前年同期比99%増、日本も9%増の39億2,900万ドル

Appleでの売上高515億100万ドルのうち、中華圏(中国、台湾、香港)での売上は前年同期比99%増の125億1,800万ドルで、Apple全体のうち24.3%を占めている。中華圏での売上は25%前後を占めるようになって久しい。Appleの地域別売上で唯一、国で掲載されている日本は前年同期比9%増の39億2,900万ドル(約4,800億円)でApple全体の売上の7.6%を占めており、Appleにとって日本市場がいかに重要かが伺える。

地域別の売上は約40%がアメリカ、25%が中華圏、20%が欧州と大きな変動はなく、いつもと同じで安定している。そのような中で売上高に占めるシェアは5.3%で27億400万ドルと低いものの「その他のアジア太平洋」は前年同期比27%増加している。

▼地域別での売上高とシェアの推移

(Apple決算資料を元に作成)
(Apple決算資料を元に作成)

■2015年度は、Appleにとって今までの中で最も業績の良い年

2015年度の売上高は28%増の2,340億ドルとなり、CEOのティム・クック氏は「2015年度は、Appleにとって今までの中で最も業績の良い年となった(Fiscal 2015 was Apple’s most successful year ever)」とコメントした。

Appleの業績は製品別の売上はiPhoneに6割依拠し、地域別の売上もほぼ安定している。iPhoneは新シリーズを2015年9月末に販売開始し、発売後3日間で1,300万台を販売した。これは過去のiPhoneシリーズでの過去最速の記録だ。さらに2015年10月末からは「Apple TV」も販売開始する。また2015年7月にサービスが開始された定額制音楽ストリーミングサービス「Apple Music」は3か月で会員数が1,500万を突破し、そのうち有料会員数が650万を超えた。まだAppleの勢いは続きそうだ。