英国ラグビーチーム「サラセンズ」:観戦はキャッシュレスで。リストバンドを忘れずに!

イギリスのラグビー・ユニオン・クラブの1つであるサラセンズは2015年5月に、ジェムアルト製のプリペイド式リストバンドをファンに提供することを発表した。まずはパイロットとして導入し、ロンドン北部にあるアリアンツ・パーク・スタジアムでは、サポーターが食べ物や飲み物の購入の際に、プリペイドのリストバンドを使って迅速かつ安全な非接触決済ができるようになった。そして2015年後半に年間チケット保有者に対して展開する予定。

2015年4 月 11 日開催のサラセンズのホームマッチに先立ち、5 ポンドをチャージしたリストバンドを一部のサポーターに配布した。リストバンドを既存のクレジットカードもしくはデビットカードに紐付けするだけで、迅速かつ簡単にオンラインでチャージすることができ、今シーズンの残り試合で使用できる。

サポーターは、軽食を購入する際支払いの長い列に並ばなくて済み、紙幣や硬貨を探す煩わしさがなくなり、試合観戦をより楽しむことができるようになる。また、新製品であるジェムアルトのスマート・リストバンドは、手首をかざすだけで、ロンドンの公共交通機関を利用することもでき、非接触ロゴが表示された決済端末での使用も可能である。

アリアンツ・パークは「キャッシュレスのスタジアム」に生まれ変わろうとしている。ジェムアルトは、Allynis Smart Event Platform を通じて「キャッシュレスのスタジアム」に向けた取組みを支援している。本プラットフォームには、リストバンドの生産だけでなく、パッケージング、フルフィルメントのほか、モバイルアプリとの統合や、モバイルマーケティング、ソーシャル・メディア・キャンペーンなどの付加価値サービスも含まれている。

サラセンズの最高執行責任者(COO)である Stefan Crouse氏 は、次のように述べている。「手首をかざすだけの決済の利便性および安全性をサポーターに対して提供するのは、試合観戦における最良の体験を提供するという私たちの決意を表すもうひとつの例です。ジェムアルトはこの分野において比類なき実績を誇り、Allynis Smart Event Platform は単一かつ完全一貫型の供給ソースの持つ全ての利点を提供します。」

またジェムアルトの欧州・地中海・CIS 担当社長の Philippe Cambriel氏 は、次のようにコメントしている。「本プロジェクトは、当社が本年英国で手掛けた『キャッシュレスのスタジアム』第 2 弾です。この事例は、交通、アクセス、決済が可能なウェアラブルの非接触ソリューションが、まさにスポーツ、音楽、その他の大規模なイベントの未来であることを明確に示しています。サラセンズは、欧州で最も先進的なプロスポーツ・クラブの 1 つとして知られており、2015-2016 シーズン開幕時に非接触リストバンドをフルスケールで展開するという同チームの目標に一歩近づいたと言えるでしょう。」

■リストバンドでサポーターの一体感

ラグビーでもサッカーでもスタジアムのフードコーナーは混雑する。そして観客は大興奮していることが多い。キャッシュレスでフードコーナーでの混雑回避は大いに期待される。

キャッシュレスを実現するのであれば、定期券のようなカードでも十分であろうが、リストバンドを装着してスタジアムに来てサラセンズを応援して、リストバンドを利用してスタジアムで買い物することによって、サラセンズのサポーターたちの一体感も生まれるのだろう。

つまり、サラセンズのスタジアムだけで利用できるから、サポーターとしてもホームのスタジアムでの優越感があるだろう。リストバンドはサラセンズの「年間チケット保有者」が対象である。そのため敵チームのサポーターはリストバンドを持っていないだろうから、フードコーナーで並んで時間がかかるけど、サラセンズサポーターなら早く購入できる。またはリストバンド装着したサポーターにはドリンクなどの特別割引があったら、尚のことサポーターは大喜びだろう。

サポーター達の一体感の醸成の方が、スタジアムのキャッシュレス化よりもチームにとっては効果が大きいかもしれない。

【参考動画】

サラセンズでのスタジアムでのリストバンド活用の様子が垣間見られる。