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マンション最下層住戸の最新事情。大雨でもタワマンは安心だが、低層マンションには不安も

櫻井幸雄住宅評論家
タワマンでは、最下層住戸といっても3階以上に配置されるのが普通だ。(写真:イメージマート)

 昭和の時代、マンションで一番下の住戸といえば、1階住戸だった。そんなの当たり前だろう、といわれそうだが、じつは今、「一番下は1階」ではない状況が新築マンションに増えている。

 「住戸で最下層となるのは3階」となりやすいのが、超高層マンション。特にタワー形状の超高層いわゆるタワマンでは、1階に住戸を設置せず、3階とか5階が最下層住戸となるのが普通だ。超高層でも、タワー形状ではなく、板状であれば、一番下は1階住戸となるのだが……。

 1階住戸が必ずしも最下層ではない、という事情があるのは中層・低層マンションでも同様。そのような状況が生じるのは、タワマン、低層・中層マンションそれぞれの事情があるからだ。その事情を解説し、最下層住戸のリスクを回避する工夫についても解き明かしたい。

タワマンで、1階住戸が設定されないワケ

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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