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マンションで広がる「LDと隣室を一体化」。昭和の物件から進化した5つのポイントとは?

櫻井幸雄住宅評論家
昭和時代のマンションは、LDと隣室の一体感が乏しかった。その理由は5つもあった。(写真:イメージマート)

 近年、マンションで急速に増えているのが、LD(リビングダイニング)と隣り合う居室を一体化して使う暮らし方。といっても、リビングともう一部屋の間に引き戸を付け、その引き戸を開け放てばそれだけで一体化が演出できるわけではない。

 たとえば、上の写真、昭和時代のマンションを思わせるが、この場合、引き戸を開けただけで一体化が生まれるとはいいにくい。

 問題点というか、残念な点が5つあるからだ。

 ひとつは、床の素材が異なること。リビング側がフローリング(木質系)で、居室が畳敷きだ。これでは、2室を一体としてみることがむずかしくなる。

 次に、引き戸部分が小さすぎるのも残念な点。引き戸のサイズを上げて、扉を開けたときの開放感を大きくしてほしい。

 以上2点だけでなく、あと3点、現代のマンションが一体化を強めるため採用しているポイントがある。この3点は、現在、すべての新築マンションで実現しているわけではない。実際には、いくつかのポイントが欠けているケースがあるので、マンション選びの注意点にもなる。

 さて、残り3点は何か?お分かりだろうか。

最も大切なのは「区切り」をなくすこと

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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