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湾岸エリアを擁する江東区の人気はまだ続く?気になる東京23区の最新マンション事情

櫻井幸雄住宅評論家
江東区の豊洲エリアは、21世紀に入ってからマンション人気ゾーンとなった。(写真:イメージマート)

 日本で最初の大規模分譲地とされるのは、都内世田谷区の新町住宅地。現在の東急田園都市線・桜新町駅周辺の一戸建て住宅エリアで、「サザエさん」一家の舞台となった街としても知られる。

 その開発は大正初期から始まった。最近は、大規模開発の住宅地すべてを「ニュータウン」と呼ぶ傾向も出ているので、日本で最初のニュータウンに住んだのがサザエさん一家ということになろうか。

 その後、“ニュータウン”がいくつも開発された世田谷区は、20世紀の間、高級住宅地として憧れを集める場所だった。

 その世田谷区民のプライドをいたく傷つける事象が起きたのは、21世紀に入ってすぐの頃。2006年から2007年にかけて、世田谷区内のマンションと、江東区のマンションを比較検討する人が増え始めたときである。

 日本を代表する高級住宅地・世田谷が下町の江東区と同列で比較されるなんて……。多くの世田谷区民が唖然、もしくは憮然とした。

 以後、東京23区における江東区のポジションは上がり続けた。

 現在、江東区と世田谷区の不動産価格と住宅人気は、どちらが上か。そして、湾岸エリアを擁する江東区の人気は今も高いのか。

 最新の東京23区マンション事情を解説したい。

世田谷区より江東区が魅力的になったワケ

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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