台風6号の動き

　大型で強い台風6号は、宮古島の北北西の海上でほとんど停滞していましたが、4日正午頃からは進路を東に変えはじめました。このあとも勢力を維持しながら沖縄本島地方に再び近づく見込みです。台風の動きが遅いため、沖縄地方では6日にかけて大荒れの天気となる所があり、台風の影響が長引くおそれがあります。

　暴風警報発表状況　（4日午後2時現在・沖縄気象台）

　久米島　　　　　　　　　発表中　

　慶良間・粟国諸島　　　　発表中

　南部、中部　　　　　　　4日夕方予定　

　本島北部　　　　　　　　4日夕方予定

沖縄本島への最接近は、本島中南部は5日夕方にかけて、北部は5日夜の見通しです。

南寄りの風に警戒を

　8月の那覇の最大瞬間風速のこれまでの記録を見てみすと、観測史上1～10位の値のうち、半分が南よりの風を観測しています。（1953年からの統計）

　南風には特に警戒が必要なのですが、沖縄本島地方は、4日は南寄りの風（35～40メートル）・5日は南西の風（45メートル）・6日は西寄りの風（45～60メートル）に変わる予想です。

　これまでもすでに大きな被害が出ていますが、これからまた風が強まる予想です。来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。暴風の期間は、不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。

台風6号の特徴

　強風域は南側が広くなっており、沖縄本島地方と先島諸島が強風域に入っていて、台風を取り巻く発達した雲域があり、沖縄地方は広く雲に覆われています。台風中心の東から南側に強い降水域があるのが特徴です。沖縄本島地方では7月31日から多いところで300ミリ以上の雨が降っていますが、今後も大雨のおそれがあり、警戒が必要です。大潮の時期にあたうため高潮・高波にも警戒をして下さい。

　沖縄旅行を楽しみにしていた観光客の皆様は大変な思いをされていると思いますが、身の安全を守る事を最優先での行動をお願いします。

　そして地元沖縄の皆様も、安全な場所でお過ごし下さい。

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参考:沖縄気象台気象情報