Amazon.comは、4月28日に第1四半期の決算を発表した。売上高は順調に1164億4400万ドルだった。

しかし、38億4400万ドルの純損失になってしまった。前年の同期は81億700万ドルの黒字だったから、減少したかっこうだ。

株式市場にも大きなインパクトを与えた。とくに、赤字になったのは2015年の四半期以来だから、衝撃も大きかった。

まず、決算の報告を見てみよう。すると「倉庫業務の非効率性が生じたこと」と「インフレ」が要因のようだ。さらには、想定以上の「フルフィルメント(ECの代行サービスで、注文の受付、在庫管理、物流を指す)の物流費用増」があったようだ。結果、同期に60億ドルの追加コストが生じたようだ。

オミクロン株における従業員不足も深刻だったようだ。それから引き起こされた授業員の生産性低下も決算に影響を与えた。

●倉庫業務の非効率性

●インフレ

●フルフィルメントのコスト上昇

●オミクロン株

●物流費向上(後述)

そもそもAmazon.comはコロナ禍において巣ごもり需要で売上高を引き伸ばしていた。それに伴い授業員数も急増していた。ただし、現在ではパンデミックの状況と比べて需要は落ち着いている。

ゆえにAmazonはさきほど挙げた生産性の低下にくわえて、マイナス要因として従業員の過剰と、インフレ圧力に苦しむことになった。これは第2四半期にも続いていく。

またロシアのウクライナ侵攻があるため、物流の燃料費も向上している。先日、Amazonはプライム会員の価格を引き上げる報道があった。さらにフルフィルメントの価格も上げるという。これは、前述のコストアップに伴う対応だった。

ただし、これはAmazonだけに見られる特有の事象ではない。小売業全般に共通で見られる状況だ。ゆえに、Amazonだけではなく、多くの同業者が同種の悩みを抱えると思われる。