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コロナ禍でペット去勢の関連商品が大幅な伸び

坂口孝則コメンテーター。調達コンサル、サプライチェーン講師、講演家
猫は可愛いですよね(写真:アフロ)

2020年にコロナ禍となりました。2021年も続いています。

「STAY HOME」「在宅」の流れのなかで、ペット市場は大変な好況となりました。何かの記事を引用するまでもなく、人と人との対面の回数が減った代替として、ある種の癒やしをペットに求める流れです。

ところで、先日、下記のデータが明らかになりました。

●2019年度(2019年4月~2020年3月)

●2020年度(2020年4月~2021年3月)

上記の時期における、ペットの去勢関連の商品売上高点数です。

日本じゅうのドラッグストアにおける、一店あたりの去勢関連の商品がどれだけ売れているかを確認しました。

なおペットの去勢関連商品といわれて、はじめてお聞きになった方もいるかもしれません。去勢後に、ペットの猫が傷口を掻かないようにするグッズがあります。また、去勢後の健康維持や体重維持、などを目的としたものもあります。ペットを去勢したあとに、もろもろケアする商品が存在します。

また、私はペットの去勢に反対しているとか、そういう話をしてはいません。あくまで、事実として関連商品の伸びがどうかを示します。

結果は下の通りです。2019年の4月のドラッグストア一店あたりの去勢関連の商品を1.00の売れ数としたときに、どのような変化をしたかを示しています。

POSデータより著者作成
POSデータより著者作成

2020年の3月よりコロナ禍が本格化したとすれば、上のオレンジ色(2020年4月以降)はかなりの伸びを示しています。

これから見るに、去勢されたペットが増え、そして、合わせて去勢関連の商品の売上点数も大幅に伸びているようです。

誤解されるので繰り返しますと、私はペットの去勢に反対しているとか、そういう話をしてはいません。あくまで、事実として関連商品の伸びがどうかを示します。

ただただ事実として、コロナ禍で、人との交流が減り、家にいる機会が増え、ペットを飼う人が増え、そしてペットは去勢され、去勢の関連商品が売上を伸ばしたようです。

あくまで事実だけ示しました。

コメンテーター。調達コンサル、サプライチェーン講師、講演家

テレビ・ラジオコメンテーター(レギュラーは日テレ「スッキリ!!」等)。大学卒業後、電機メーカー、自動車メーカーで調達・購買業務、原価企画に従事。その後、コンサルタントとしてサプライチェーン革新や小売業改革などに携わる。現在は未来調達研究所株式会社取締役。調達・購買業務コンサルタント、サプライチェーン学講師、講演家。製品原価・コスト分野の専門家。「ほんとうの調達・購買・資材理論」主宰。『調達・購買の教科書』(日刊工業新聞社)、『調達力・購買力の基礎を身につける本』(日刊工業新聞社)、『牛丼一杯の儲けは9円』(幻冬舎新書)、『モチベーションで仕事はできない』(ベスト新書)など著書27作

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