韓国の新型コロナウィルスの新規感染者は10月7日の2176人を境に2千人台は一度もない。直近の1週間は1297人(10日)、1347人(11日)、1584人(12日)、1940人(13日)、1684人(14日)、1618人(15日)、1420人(16日)と1千人台で推移している。それでも7月6日までは一度も4桁を確認したことのなかった韓国としては多い数字だ。

 そのことは日本と比較すると一目瞭然だ。日本のこの1週間をみると、553人、369人、611人、731人、619人、531人、509人と3桁台だ。

 韓国の人口(約5134万人)は日本の人口(約1億2536万人)よりも半分以下なのに1週間の累計では韓国(1万890人)は日本(3923人)の約2.7倍も多い。

 韓国の一日の新規感染者は昨年6月23日から今年9月23日(韓国2431人、日本3604人)まで日本よりも下回っていた。ところが、9月24日(韓国3273人、日本2093人)からは逆転した状況が続いている。

 また、首都ソウルと東京の1週間の新規感染者を比較すると、ソウルの人口(約991万人)は東京の人口(約1396万人)よりも約400万人も少ないのに10日(511人対60人)、11日(482人対49人)、12日(582人対77人)、13日(747人対72人)、14日(681人対62人)、15日(585人対57人)、16日(506人対66人)と東京よりも圧倒的に多い。

 ソウルは昨年6月17日(ソウル25人、東京16人)を最後に1年3か月にわたって東京よりも感染者数を下回っていたが、9月19日(ソウル583人、東京565人)以降は東京を上回る状況が続いている。

 一日の新規感染者は日本よりも多いが、それでも一日の死亡者に限っては韓国の方が少ない状況が続いていたが、ついに昨日(16日)は日本の13人に対して16人と、韓国が3人も上回っていた。一日の死亡者で韓国が日本よりも多かったのは8月15日(韓国11人、日本10人)以来である。

 先月(9月)の1か月間の死亡者数を比較してみると、韓国は196人と、日本(1521人)の約7分の1程度だった。しかし、今月は16日現在、すでに韓国は163人に達しており、日本(439人)と、その差は縮まっている。

 それでも文在寅(ムン・ジェイン)政権はウィルス感染を避ける措置による社会・経済的被害を軽減するため11月1日から感染対策と経済・社会活動の両立を図る「ウィズコロナ」(段階的な日常回復)にシフトする。国民の70%(18歳以上の80%)以上が新型コロナのワクチン接種を10月までに終えることからシフトが可能とみている。

 「ウィズコロナ」へのシフトに伴い、新防疫体系の基本は感染者の抑制よりも重症者の抑制、管理に置かれる。但し、今月一杯までは現行の感染防止策「社会的距離の確保」のレベルは維持されるが、明日(18日)から2週間、試験的に一部制限が緩和される。

 「社会的距離(ソーシャルディスタンス)の確保」の最高レベルの第4段階にある首都圏では友人、知人らとの私的な集まりは時間、場所に関係なくワクチン未接種者は4人まで、接種完了者がいる場合は最大8人まで認められる。これまでは未接種者は午後6時までは4人、午後6時以降は2人に限定されていた。また、食堂やカフェでは接種完了者2人を含む最大6人までとされていた。

 一方、第3段階にある非首都圏ではワクチン未接種者はこれまでと同様に4人までとなっているが、接種完了者がいる場合は8人から2人増の10人まで認められる。

 食堂、カフェ、図書館、劇場、映画館の営業時間は首都圏でも非首都圏でも午後10時から2時間延長され、深夜12時まで可能となる。

 結婚式場は飲食提供の有無に関わらず最大250人(未接種者49人、接種完了者201人)まで出席が可能となる。宗教施設は99人の上限基準が解除される。収容能力の10%まで、ワクチン接種完了者だけならば20%まで集合が許される。

 首都圏でのスポーツ競技は有観客となるが、観客はワクチン接種完了者に限られる。室内競技は収容能力の20%まで、屋外競技は30%まで集客できる。

 なお、10月16日現在、韓国の全国感染者数は34万2396人と、日本の171万4221人の約5分の1。死亡者は全体で2660人と、日本の1万8092人のおよそ5分の1程度に留まっている。

 韓国のワクチン接種は10月17日時点で1回目接種者が全人口の78.44%と、日本の75.05%よりも3.39%多いが、2回目接種者(完了者)は62.54%と、日本の66.37%よりも逆に3.83%低い。

(参考資料:感染者が急減する日本 一向に減らない韓国  逆転した日韓の「コロナ感染状況」)