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一日の感染者数では日本は韓国を上回ってしまった! 危険信号か?

辺真一ジャーナリスト・コリア・レポート編集長
新型ウイルス感染関連で会見する安倍総理(写真:ロイター/アフロ)

 日本の国内感染者は昨日169人増え、累計で1,893人(クルーズ船の712人を除く)となった。死亡者は3人増の56人。退院者は372人である。

 日本とほぼ同じ1月下旬頃に最初の感染者を確認した隣国・韓国はどうか?

 韓国は前日よりも105人増え、3月29日の時点で9583人。死亡者も8人増え、152人となった。

(参考資料:韓国が日本より感染者が10倍も多いのは集団感染の数と規模が原因

 日本の感染者は韓国の約5分の1、死亡者も約3分の1と圧倒的に少ないが、1日の感染者数に限っては、日本が韓国を上回っている。日本が一日の感染者数で韓国を上回ったのは昨日が初めてではない。

 調べてみると、日韓逆転現象が起きたのは3月27日からで韓国の感染者91人に対して日本は123人。翌28日も韓国の146人に対して日本は200人を確認している。今後、差がさらに開いていくのかどうか、何とも言えないが、気になる兆候だ。

 ちなみに韓国は2月18日までは感染者は日々一桁台で31人しかいなかった。しかし、大邱市の教会で発生した集団感染などの影響もあり、19日に二桁の20人の感染者が確認されると、20日に54人と急増し、21日からは100人、22日に229人、23日に169人と3日連続で三桁の感染者を確認する羽目になった。さらに2月27日からは3日連続で500人台の感染者が出た。2月29日には最多の909人の感染者を確認している。

 韓国の感染者は3月に入っても歯止めがかからず、1日595人、2日686人、3日600人、4日516人、5日438人、6日518人、7日483人、8日367人、9日248人と多くの感染者が出て、その結果が米国(10万4654人)、イタリア(8万6498人)、中国(8万1555人)、スペイン(6万5719人)、ドイツ(5万871人)、フランス(3万2964人)、イラン(3万2332人)、英国(1万4579人)、スイス(1万2928人)に続く、世界で10番目に感染者の多い国となってしまった。二桁台に戻ったのは15日(74人)で、実に24日もかかった。

 なお、首都の東京とソウルの感染者数は昨日、東京が新たに68人を確認したことで逆転し、韓国の410人に対して430人と、20人多い。

(参考資料:過去最多の41人で「重大局面」の東京は「49人」を出したソウルと同じ道を辿れる!?

ジャーナリスト・コリア・レポート編集長

東京生まれ。明治学院大学英文科卒、新聞記者を経て1982年朝鮮問題専門誌「コリア・レポート」創刊。86年 評論家活動。98年ラジオ「アジアニュース」キャスター。03年 沖縄大学客員教授、海上保安庁政策アドバイザー(~15年3月)を歴任。外国人特派員協会、日本ペンクラブ会員。「もしも南北統一したら」(最新著)をはじめ「表裏の朝鮮半島」「韓国人と上手につきあう法」「韓国経済ハンドブック」「北朝鮮100の新常識」「金正恩の北朝鮮と日本」「世界が一目置く日本人」「大統領を殺す国 韓国」「在日の涙」「北朝鮮と日本人」(アントニオ猪木との共著)「真赤な韓国」(武藤正敏元駐韓日本大使との共著)など著書25冊

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