韓国が日本よりも「国内感染者」が約10倍も多い3つの理由 日本は大丈夫か!?

文在寅大統領主宰の「新型コロナウイルス感染対策会議」(出所:青瓦台)

 新型コロナウイルス感染者の数は2月28日午後1時現在、日本は前日よりも24人増え210人。死亡者も1人増え、4人となった(クルーズ船の感染者は705人、死亡者4人のまま)。

 一方、お隣の韓国は新たに256人の感染が確認され、28日午後1時現在、合計で2020人(死亡者13人)となった。韓国の感染者数は中国に続く世界ワースト2位である。人口100万人の割合でも世界で2番目に多い。

 感染者数では日韓の差は2月27日(午後1時基準)の8.5倍(日本=186人、韓国=1595人)からさらに9.6倍に広がった。ちなみに2月23日の段階では4.5倍(日本=133人、韓国=602人)だった。

(参考資料:「新型肺炎」への日韓両国の対応を比較(第5弾) 他人ごとではない深刻な韓国の感染状況!

 日韓は共に経済でも、観光でも中国に依存している。

 日中貿易(約3537億7千万ドル=19年)は韓中貿易(約2434億3千万ドル=19年)よりも1千億ドル以上も上回っている。中国人観光客も日本(959万人)は韓国(約600万人)よりもはるかに多い。まして、総人口も日本(約1億2600万)は韓国(約5100万)の2倍以上だ。それなのに新型コロナウイルス感染者の数では韓国が日本よりも9.6倍も多いのは不思議な現象だ。

 韓国が日本よりも多い理由は3つある。

 一つは、検査能力の差である

 何よりも、世界でもトップレベルの優れた検査・診断能力と透明性を持った情報公開によるところが大きい。換言するならば、感染者が急激に増えているのはそれだけ急速に感染者を探し出し、隠さず公開していることの証でもある。

 実際に、韓国は世界最高水準の診断、検査能力を備えている。韓国には全国79か所の病院と検査機関で1日に1万件まで検査が可能だ。例えば、2月5日から25日にかけて韓国は日本の23倍、米国の96倍以上の検査を実施していた。また、検査期間に日本は2~3日、米国は3~4日要しているが、韓国は1日以内に検査を行える体制を整えている。

 従って、韓国の検査件数は世界のどの国よりも多い。例えば、韓国では27日午前9時の時点で6時間以内に結果が確認できるPCR検査を受けた人は4万4157人に上っている。ちなみに日本は26日午後1時基準でクルーズ船の乗客を除けば、1890件に留まっている。韓国の約23分の1程度に過ぎない。米国は日本のよりもさらに少ない445件しかない。

 人口比率からしても韓国は1173人あたり1件なのに対して日本は6万7000人のうち1件しか検査ができてない。米国にいたっては74万人のうち1人だ、韓国の検査件数は日本の60倍、米国の700倍である。

 次に、韓国で感染者が拡大したのはクラスター(集団発生)が大邱と慶尚北道の2か所でほぼ同時に起きたことが挙げられる。

 新たに判明した新規の感染者256人のうち231人が大邱市(182人)と慶尚北道(49人)に集中している。韓国の全感染者2020人のうち、大邱市は1314人、慶尚北道は394人に達している。ちなみに、1千万人首都・ソウルは62人、第2の都市・釜山も63人と、大邱市と慶尚北道に比べて圧倒的に少ない。

 ソウルや釜山よりも人口の少ない大邱市と慶尚北道に感染者が集中しているのは大邱では新興宗教団体「新天地イエス教会」の大邱教会が、また慶尚北道では清道のテナム病院が感染拡大の「震源地」となっているためだ。

 ちなみに韓国では初の感染者が確認された1月24日から2月18日までの25日間で感染者は31人だった。1日平均1.2人だ。ところが、19日に20人、20日に53人と二桁の感染者を出すや、21日からは100人、22日229人、23日169人、24日231人、25日144人、26日284人、27日505人と7日連続で三桁の感染者を出したのは18日に大邱で初めて感染が確認された31人目の61歳の女性が大邱南区にある新天地イエス教会を訪れ、礼拝したのが契機となっている。

 安倍晋三総理が全国の小中高校の臨時休校措置を取る一方で企業や団体、個人に対して大規模なスポーツや文化イベントなどについて今後2週間程度、中止か延期、または規模を縮小するよう要請したのは韓国で発生した集団感染が影響したようだ。

 最後に、文在寅政権の状況認識の甘さによる初動対応の失敗が理由として挙げられる。

 野党の未来統合党のスポークスマンは「感染者の急増は文在寅政権の初動対応の失敗、管理体制の失敗、状況判断のミスの3つの他に何よりも中国人の入国の禁止措置を取らなかったことが原因である」と、文政権を批判しているが、野党のみならず、与党の一部議員までもが感染拡大を防ぐには中国からの入国を即刻規制すべきとの声を上げていたにもかかわらず、早い段階で中国人の入国を規制せず、放置したことが災いになったと言えなくもない。

 現在、大統領府(青瓦台)のホームページの国民請願には「文大統領の弾劾を求める嘆願」が載っているが、請願者は2月28日午後1時現在100万人を突破し、約127万人に達している。弾劾理由として挙げられているのが新型コロナウイルス感染拡大を阻止できなかったことへの批判である。

(参考資料:韓国は4日連続で三桁の感染が確認! 1歳4か月と4歳の幼児も感染していた!

 

東京生まれ。明治学院大学英文科卒、新聞記者を経て1982年朝鮮問題専門誌「コリア・レポート」創刊。86年 評論家活動。98年ラジオ「アジアニュース」キャスター。03年 沖縄大学客員教授、海上保安庁政策アドバイザー(~15年3月)を歴任。外国人特派員協会、日本ペンクラブ会員。「もしも南北統一したら」(近著)をはじめ「表裏の朝鮮半島」「韓国人と上手につきあう法」「韓国経済ハンドブック」「北朝鮮100の新常識」「金正恩の北朝鮮と日本」「世界が一目置く日本人」「大統領を殺す国 韓国」「在日の涙」「北朝鮮と日本人」(アントニオ猪木との共著)「真赤な韓国」(武藤正敏元駐韓日本大使との共著)など著書25冊

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