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韓国は4日連続で三桁の感染が確認! 1歳4か月と4歳の幼児も感染していた!

辺真一ジャーナリスト・コリア・レポート編集長
新型コロナウイルスに集団感染している教会で礼拝する信者(出所:新天地イエス教会

 韓国の中央防疫対策本部は新型コロナウイルス感染現況を1日に2度、午前10時と午後5時に発表しているが、本日午前10時の発表によると、昨日よりもさらに161人増えて、韓国の感染者は合計で763人となった。

 新たに感染した161人のうち、129人までもが集団感染が発生している新興宗教団体「新天地イエス教会」の信者で、129人のうち115人が同大邱教会の信者である。

 また、死者も1人増え、7人となった。これまた集団感染が発生している大邱に隣接した清道テナム病院の患者(62歳の男性)である。同病院での死者はこれで5人目である。

 今日午前の段階で161人の感染が確認されたことで韓国は早くも4日連続で三桁の感染者を出すことになった。ちなみに、韓国は1月16日に最初の感染者が確認された初期の頃は1日一桁台で、18日までは31人に留まっていた。しかし、19日に20人、20日に53人と二桁に跳ね上がるや、21日からは100人、229人(22日)、169人(23日)と一気に三桁台に突入してしまった。

 また、昨日までの602人の感染者の中に1歳4か月の幼児が含まれていたことがわかった。京畿道の金浦市在住の夫婦の子供で、夫婦ともにコロナウイルスの感染者である。また、大邱でも4歳の幼児が感染していたことが判明した。一昨日までは感染者の最年少は18日に感染が確認された大邱市在住の11歳の女の子だとみられていた。

 1歳4か月の幼児(女の子)の父親は33歳で、母親は32歳。今月15日に幼児を連れて大邱市の東区にあるホテルで行われた親戚の結婚式に出席。式が終わった後、同ホテルの8階のビュッフェで食事を取ったが、この日、同ビュッフェで大邱市教会の集団感染源とみられている61歳の女性も友人と会食していたことがわかっている。

 夫婦は18日に大邱から金浦に戻ったが、妻に発熱と咳の症状が出たことから病院で検査を受けたところ、21日に感染が確認された。夫は無症状だったが、濃厚接触者であったことから検査を受けた結果やはり感染していたことがわかった。

 この時点では幼児はウイルス検査では陰性と出ていたことから夫婦は幼児を大邱の妻の実家に預け、揃って病院に入院し、治療を受けていた。しかし、幼児にも発熱の症状が見られたことから再度、ウイルス検査を受けたところ、陽性と判定された。幼児は現在、ソウル大の病院に移送され、治療を受けている。

 4歳の幼児は感染が確認された20代の教師が通っている大邱市東区の園児であることがわかっている。この幼児も大邱の病院で治療を受けているが、命に別状はない。韓国では幼児の感染は極めて異例とみられている。

(参考資料:日本の4.5倍の感染者(602人)で危機警報を「警戒」から「深刻」に引き上げた韓国!

ジャーナリスト・コリア・レポート編集長

東京生まれ。明治学院大学英文科卒、新聞記者を経て1982年朝鮮問題専門誌「コリア・レポート」創刊。86年 評論家活動。98年ラジオ「アジアニュース」キャスター。03年 沖縄大学客員教授、海上保安庁政策アドバイザー(~15年3月)を歴任。外国人特派員協会、日本ペンクラブ会員。「もしも南北統一したら」(最新著)をはじめ「表裏の朝鮮半島」「韓国人と上手につきあう法」「韓国経済ハンドブック」「北朝鮮100の新常識」「金正恩の北朝鮮と日本」「世界が一目置く日本人」「大統領を殺す国 韓国」「在日の涙」「北朝鮮と日本人」(アントニオ猪木との共著)「真赤な韓国」(武藤正敏元駐韓日本大使との共著)など著書25冊

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