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北朝鮮がICBMを発射、北海道沖に着水

JSF軍事/生き物ライター
防衛省:令和5年2月18日に発射された弾道ミサイルに関連していると推定されるもの

 2月18日17時21分ごろ、北朝鮮は平壌の近郊から東に向けてICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射しました。18時27分ごろに北海道の渡島大島の西方約200kmの海上に着水しています。

  • 水平距離:900km
  • 最大高度:5700km
  • 飛行時間:66分

 高く打ち上げる山なり弾道のロフテッド軌道で発射されています。飛行性能は過去に北朝鮮が発射したICBM「火星15」「火星17」に近い数字です。あるいは新型の固体燃料式のICBMかもしれません。

  • 液体燃料ICBM(二段ロケット+PBV)
  • 固体燃料ICBM(三段ロケット+PBV)

 基本構成はこのようになるので、レーダーで観測して各段を捕捉していれば何段式かは把握できる筈です。なおPBV(ポスト・ブースト・ビークル)とはICBMの弾頭を積んだ小型ロケット付きの機材で、射程を得るための主ロケットではない細かい射程調整・コース設定用のものです。

 なお着水点付近に出動した航空自衛隊のF-15戦闘機が、赤熱しながら落下して来る物体の撮影に成功しています。北朝鮮のICBMの弾頭あるいはPBVなどの部品である可能性があります。

北朝鮮のミサイル等関連情報:日本防衛省

  • お知らせ(情報収集)|令和5年2月18日(土)23:45
  • お知らせ(続報)|令和5年2月18日(土)18:47
  • お知らせ(ミサイル飛翔中の落下予測情報)|令和5年2月18日(土)18:11
  • お知らせ(速報)|令和5年2月18日(土)17:27
防衛省発表資料より令和5年2月18日に発射された弾道ミサイルの推定着水点
防衛省発表資料より令和5年2月18日に発射された弾道ミサイルの推定着水点

【北朝鮮の最近のミサイル発射】

  • 2022年12月31日午前8時ごろにKN-25超大型ロケット弾3発を発射
  • 2023年1月1日午前3時ごろにKN-25超大型ロケット弾1発を発射
  • 2023年2月18日午後5時21分ごろにICBM1発を発射
軍事/生き物ライター

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人戦闘兵器、オスプレイなど、ニュースに良く出る最新の軍事的なテーマに付いて解説を行っています。

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