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年末年始の天気 冬型の気圧配置で北海道は雪、東北から北陸は雪か雨で太平洋側は晴れ

饒村曜気象予報士
門松(写真:イメージマート)

暑かった令和5年(2023年)

 記録的な暑さが続いた、今年、令和5年(2023年)ですが、9月23日の彼岸の中日(秋分の日)の頃から真夏日が大きく減り、10月に入ると夏日も大きく減っています。

 しかし、11月に入るとこの時季としては記録的な暖かさとなり、各地で暑さに関する記録を更新しています。

 例えば、東京では11月7日に、今年143日目の夏日となり、最高気温35度以上の猛暑日、30度以上の真夏日、最低気温25度以上の熱帯夜と、暑さに関する指標がすべて最多となっています(表1)。

表1 東京の猛暑日、真夏日、熱帯夜の年間観測日数(令和5年(2023年)は12月17日まで)
表1 東京の猛暑日、真夏日、熱帯夜の年間観測日数(令和5年(2023年)は12月17日まで)

 その令和5年(2023年)も、残り少なくなって来ましたが、ここへきて強い寒気が南下して来ました。

 12月17日には、金沢で平年より23日も遅い初雪を観測するなど、北日本から西日本の日本海側を中心に雪となり、大雪になっている所もあります(表2)。

表2 12月17日に観測された初雪
表2 12月17日に観測された初雪

 荒っぽい天気の令和5年(2023年)も残り少なくなってきました。

 新型コロナウイルスによる行動制限がなくなってから初めての年末年始で、旅行や帰省など、いろいろな計画を立てられている方が多いと思います。

 そこで気になるのが年末年始の天気予報です。

年末年始の天気予報

 ウェザーマップでは、16日先までの天気予報を発表していますが、これによると、北日本から北陸の年末年始は雲が多く(降水の可能性がある黒雲)、北海道は雪、東北から北陸は雪か雨の予報となっています(図1)。

図1 北日本・東日本の年末年始の天気
図1 北日本・東日本の年末年始の天気

 これに対し、関東から東海は晴れの日が多い予報となっており、雲が出ても降水の可能性が少ない白雲です。

 ただ、まだ先の話であり、降水の有無の信頼度が5段階で一番低いEや、二番目に低いDが多い予報となっていますので、最新の天気予報で確認をしてください。

 とはいえ、関東(東京)は信頼度が二番目に高いBが多く含まれる予報であることから、晴天の年末年始になりそうです。

 一方、西日本・沖縄は、概ね晴れる年末年始になりそうですが、北日本・東日本と同様に、降水の有無の信頼度がDやEが多い予報なので、こちらも、最新の天気予報で確認をしてください(図2)。

図2 西日本・沖縄の年末年始の天気
図2 西日本・沖縄の年末年始の天気

図1、図2の出典:ウェザーマップ提供。

表1の出典:気象庁ホームページをもとに筆者作成。

表2の出典:気象庁ホームページ。

気象予報士

1951年新潟県生まれ。新潟大学理学部卒業後に気象庁に入り、予報官などを経て、1995年阪神大震災のときは神戸海洋気象台予報課長。その後、福井・和歌山・静岡・東京航空地方気象台長など、防災対策先進県で勤務しました。自然災害に対しては、ちょっとした知恵があれば軽減できるのではないかと感じ、台風進路予報の予報円表示など防災情報の発表やその改善のかたわら、わかりやすい著作などを積み重ねてきました。2015年6月新刊『特別警報と自然災害がわかる本』(オーム社)という本を出版しました。

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