奄美地方の梅雨明け

 令和4年(2022年)は、6月15日に東北地方が梅雨入りし、梅雨がないとされる北海道を除いて、全国で梅雨となりました。

 しかし、6月20日に沖縄地方で平年より1日早く梅雨明けをし、2日後の6月22日には鹿児島県奄美地方でも梅雨明けをしました(表)。

表 令和4年(2022年)の梅雨入りと梅雨明け
表 令和4年(2022年)の梅雨入りと梅雨明け

 これは、太平洋高気圧が押し上げ、梅雨前線が沖縄付近から西~東日本の南岸に北上してきたためです。

 梅雨前線は、次第にはっきりしなくなりますが、下層に暖かくて湿った空気が流入していますので、大気は不安定となります。

 6月23日は、西~北日本では雲が広がりやすく、九州や中国・四国では所によりにわか雨や雷雨の見込みです。

 また、梅雨がないとされる北海道でも雨の降る所が多いでしょう。

 そして、週末にかけては前線を伴った低気圧が発達しながら日本海を東進し、日本海側の地方を中心に雨となる見込みです(図1)。

図1 予想天気図(6月24日9時の予想)
図1 予想天気図(6月24日9時の予想)

今週末の雨以降の晴天

 今週末の雨以降は、全国的に晴れの日が多くなる予報です。

 早い梅雨明けか、長い梅雨の中休みとなるか、現時点ではよくわかりませんが、各地とも最高気温が30度以上の真夏日が続き、最高気温が35度以上の猛暑日もあるという予報です(図2)。

図2 各地の10日間予報(数字は最高気温)
図2 各地の10日間予報(数字は最高気温)

 太陽高度が高くなる夏至の頃の日本列島は、太陽から熱帯地方よりも多くの熱エネルギーを受けています。

 例年の日本列島は梅雨期間中であることから雲が多く、気温も記録的な暑さにはなりません。

 しかし、晴れて雲がない場合は、気温が高くなります。

 梅雨の晴れ間は、非常に危険なのです。

太平洋側と日本海側

 東京の16日先までの天気予報を見ると、傘マーク(雨)はなく、黒雲マーク(雨の可能性がある曇り)も6月23日だけです(図3)。

図3 東京の16日先までの天気予報
図3 東京の16日先までの天気予報

 6月24日以降は、白雲マーク(雨の可能性がほとんどない曇り)と、お日様マーク(晴れ)だけです。

 しかも、降水の有無の信頼度は、5段階で一番高いAや2番目に高いBが多い予報です。

 6月24日に梅雨明けしてもおかしくないことを示している天気予報です。

 これに対し、新潟の16日先までの天気予報をみると、東京ほどではなく、24日以降も黒雲マークや傘マークもあります。

 これは、前線が停滞するのは本州の日本海側であることに対応していますが、日本海側の地方でも空梅雨気味であることを示しています。(図4)。

図4 新潟の16日先までの天気予報
図4 新潟の16日先までの天気予報

関東甲信地方の梅雨明け

 関東甲信地方の梅雨明けは、平年が7月19日で、昨年、令和3年(2021年)は7月16日でした。

 今年の関東甲信地方の梅雨入りは、平年より1日早い6月6日でしたが、関東甲信地方で、梅雨入りが早かった年と、梅雨入りが遅かった年をおのおの20年ずつ選び、梅雨明けの日をみると、梅雨入りが遅かった年のほうが、梅雨入りの早かった年より、若干ですが梅雨明けが早い傾向があります(図5)。

図5 関東甲信地方の梅雨明け((1)は梅雨入りが早い年、(2)は梅雨入りが遅い年)
図5 関東甲信地方の梅雨明け((1)は梅雨入りが早い年、(2)は梅雨入りが遅い年)

 梅雨の統計がある昭和26年(1951年)以降、一番早い梅雨入りは平成30年(2018年)の6月29日で、6月中の梅雨明けは、この年のみです。

 令和4年(2022年)の梅雨明けが、6月24日だとすると記録更新となります。

 関東甲信地方だけでなく、各地とも、梅雨明けするかどうかにかかわらず、大気の不安定な状態が続くことには変わりがありません。

 しばらくは、発達した積乱雲には注意が必要です。

 また、各地で蒸し暑くなりますので、適宜マスクを外して、熱中症のリスクを下げましょう。

図1、表の出典:気象庁ホームページ。

図2、図3、図4の出典:ウェザーマップ提供。

図5の出典:気象庁ホームページをもとに筆者作成。