台風15号の発生

 9月23日15時にインドシナ半島近海の南シナ海で台風15号が発生しました。

 台風が発達する目安とされる海面水温は27度といわれており、台風15号が存在する海域の海面水温は28度から29度ですが、北西進してすぐにベトナムに上陸する予報です(図1)。

図1 台風15号の進路予報と海面水温(9月23日18時)
図1 台風15号の進路予報と海面水温(9月23日18時)

 このため、台風15号は9月24日にはインドシナ半島で熱帯低気圧に変わる見込みです。

 台風が発生してから台風でなくなるまで24時間という短い寿命の予想です。

 気象庁では、台風15号の発表と同時に、マリアナ諸島の熱帯低気圧が、今後24時間以内に台風に発達すると発表しましたが、その6時間後の23日21時に台風16号を発生させました。

 日本に影響する可能性がある台風16号の発生です。

令和3年(2021年)の台風

 令和3年(2021年)の台風発生数は、これまで平年より若干少なく推移しています(表)。

表 平年と令和3年(2021年)9月22日までの台風発生数・接近数・上陸数(小数第2位の関係で月の値の合計は年の値と多少異なる)
表 平年と令和3年(2021年)9月22日までの台風発生数・接近数・上陸数(小数第2位の関係で月の値の合計は年の値と多少異なる)

 15号、16号と連続して台風が発生しても、まだ平年並みには達しません。

 また、台風の中心が国内のいずれかの気象官署から300キロ以内に入った場合を「台風の接近」といいますが、これまで9個接近しており、こちらはほぼ平年並みの接近数です。

 さらに、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を「台風の上陸」といいますが、これまで、台風8号が宮城県石巻市付近に、台風9号が鹿児島県枕崎市付近に、台風14号が福岡県福津市付近に上陸しています。

 台風の上陸数は、すでに平年並みの3個に達しています。

 したがって、台風16号が接近・上陸をすれば、平年より多い接近・上陸ということができます。

マリアナ諸島で発生する台風

 マリアナ諸島で発生した台風のうち、日本に大きな被害をもたらした台風がいくつもあります。

 台風16号も、その可能性があります。

図2 台風16号の進路予報と海面水温(9月23日21時)
図2 台風16号の進路予報と海面水温(9月23日21時)

 台風の進路予報は最新のものをお使いください

 気象庁は、熱帯低気圧であっても、5日先までの強度予報を発表しています。

 これによると、9月25日21時に中心気圧975ヘクトパスカル、最大風速35メートルの強い台風に、26日21時に955ヘクトパスカル、40メートルの強い台風に、27日21時と28日15時には日本の南海上で935ヘクトパスカル、最大風速50メートルの非常に強い台風になる見込みです。

 台風が発達する目安とされる海面水温の27度を大きく上回る、30度以上という暖かい海面上を進むことで、多量の水蒸気の補給を受けて急発達すると考えられているのです。

 そして、台風が西寄りに進んだ場合、28日には南西諸島が暴風域に入る可能性もでてきました(図3)。

図3 沖縄県大東島地方と東京都小笠原諸島が暴風域に入る確率
図3 沖縄県大東島地方と東京都小笠原諸島が暴風域に入る確率

 沖縄県大東島地方が暴風域に入る確率は、27日午後くらいから値が出始めます。

 予報円が大きいので、東京都小笠原諸島も27日の夜くらいから値が出始めます。

 ともに、まだ数パーセントという小さな値ですが、今後は、警戒が必要になってきます。

タイトル画像、図1、図2の出典:ウェザーマップ提供。

図3、表の出典:気象庁ホームページ。