台風5号と梅雨明け

朝鮮半島の台風5号(7月21日7時00分)

台風5号の東側で強い雨雲

 台風5号が朝鮮半島にあって北へ進んでおり、21日夜には日本海で温帯低気圧に変わる見込みです。

 フィリピンの東海上で7月16日に発生した台風5号の雨雲は、発生初期から垂直に発達した積乱雲が眼の周りを壁のように取り巻いておらず、豪雨をもたらす危険な雨雲は台風の東側にありました。

 このため、台風5号が東シナ海を北上中の19日から、少し離れた九州で雨が強まり、20日には長崎県五島列島と対馬で記録的な大雨となり、一時的に「警戒レベルが5」の「大雨特別警報」が発表となりました。

 7月21日3時現在、朝鮮半島に台風5号の雲がありますが、強い雨域は九州北部から中国地方にかけてです(図1)。

図1 梅雨前線と台風5号の雲(7月21日3時)
図1 梅雨前線と台風5号の雲(7月21日3時)

 気象庁では、危険度分布をホームページで提供していますので、自分の住んいる場所ではどのような危険度が迫っているのか、逐次チェックすることが可能です(図2)。

https://www.jma.go.jp/jp/doshamesh/

 極めて危険な場所、非常に危険な場所が一目で分かり、拡大すると市町村名もでてきますので、自分の身を自分で守るために重要な情報です。

図2 大雨警報(土砂災害)の危険度分布の例(7月21日5時30分)
図2 大雨警報(土砂災害)の危険度分布の例(7月21日5時30分)

 自分の住んでいる場所だけでなく、自分にとって大切な人がいる場所、例えば、おじいちゃん・おばあちゃんの住んでいる場所の危険度をチェックし、危ない状況であれば、電話で連絡してみてはどうでしょうか。

 インターネットを使いこなせない人でも、防災情報をサポートすることができますし、何事もなくても、絆を深める近況確認になります。

 台風5号の北上に伴って、梅雨前線が北上し、その後、台風5号から変わった温帯低気圧も、梅雨前線もともに不明瞭になります(図3)。

図3 予想天気図(7月22日21時の予想))
図3 予想天気図(7月22日21時の予想))

 天気図上は全国的に梅雨明けです。

梅雨明けは?

 天気図上は全国的に梅雨明けですが、日本の南海上の太平洋高気圧の強さは、現時点では頼りないものです。

 晴れて夏空が広がるというより、大気が不安定で曇りや所により雨が降る可能性があります。

 各地の週間天気予報をみても、東北と北陸は、今週も雨や曇りの日が続きますし、関東から近畿地方も7月23日(火)までは傘マークがついている予報です(図4)。

図4 気象庁発表の各地の週間天気予報
図4 気象庁発表の各地の週間天気予報

 「天気図上で梅雨前線がはっきりしなくなった」=「梅雨明け」とはゆきませんが、週初めには九州南部で、週の中頃には関東以西で梅雨明けがありそうです。

 ということは、東北・北陸を除いて、全国的に遅い梅雨明けになりそうです(表)

表 令和の梅雨明け
表 令和の梅雨明け

東京の令和の梅雨

 東京の16日先までの天気予報をみると、梅雨前線が不明瞭になってくる7月22日~23日は、傘マークや黒雲(雨の可能性がある曇り)マークですが、24日は白雲(雨の可能性がない曇り)マークとお日さまマークです(図5)。

図5 東京の16日先までの天気予報
図5 東京の16日先までの天気予報

 しかも、24日の降水の有無の信頼度は5段階で一番高いAです。

 ただ、その後も、信頼度が5段階で一番低いEか、二番目に低いDではありますが、黒雲マークが続きます。

 関東甲信の梅雨明けが24日になるかどうかは不確実性がありますが、まもなく梅雨明けということには間違いがありません。

 東京は、気温が記録的に低く、日照時間が記録的に短い梅雨となっていましたが、梅雨明けするしないにかかわらず、気温は夏に突入です(図6)。

図6 東京の最高気温と最低気温の変化
図6 東京の最高気温と最低気温の変化

タイトル画像、図1、図4、図5の出典:ウェザーマップ提供。

図2、図3、表の出典:気象庁ホームページ。

図6の出典:気象庁資料、ウェザーマップ資料をもとに著者作成。