大きな寒暖差の大きな一週間
寒暖の変化が大きな一週間
今週は日本海低気圧に向かって暖気が入ったり、西高東低の冬型の気圧配置で寒気が南下したりと、気温の変化が大きい一週間になる予報です(図1)。
東京都心部では、最高気温が15度と植物活動が活発となる温度を超える日もあれば、最低気温が2度と霜や結氷の可能性がある温度まで下がる日もあります。
週間天気予報では、2日目から7日目までの最高気温と最低気温の予報値に幅がついています。最高気温の上限値をみると、週の初めと週の終わりには18度を超えますが、最低気温の下限値でみると、週の半ばでは1度まで下がる予報になっています(図2)。
なお、図2では3月4日の最高気温が21度となっていますが、最新の予報では、日本海の低気圧の緯度が低いために暖気流入は弱く、最高気温は18度に変更となっています。
つまり、東京都心部の気温は、18度(3月5日と9日と10日の最高気温)から1度(3月7日と8日の最低気温の下限値)までの可能性があるという、寒暖差が大きな一週間です。
ただ、大きな寒暖差は春の特徴で、特に珍しいことではありません。
昭和41年には東京都心部の最高気温が1日で15度以上も下がっています。
昭和41年の東京都市部の最高気温
昭和41年(1966年)3月5日の東京都心部は、北日本を通過中の低気圧に向かって南から暖気が流入し、日最高気温が21.6度となっていますが、その後、寒冷前線が通過し、翌6日は関東南岸に前線が停滞して一日中気温が上がらなかったため、日最高気温が6.2度でした(図3)。
つまり、1日で最高気温が15.4度低くなりました。
今週は気温変化が大きい一週間です。
健康管理のため、天気予報を利用してこまめに服装替えが必要な一週間です。
図1の出典:気象庁ホームページ。
図2、図3の出典:気象庁ホームページをもとに著者作成。