台風18号 恵みの台風になるか?
長期間の高温と少雨の沖縄
沖縄県では、太平洋高気圧に覆われて晴れの日が多く、7月中旬から気温の高い状態が続いています。
また、沖縄本島地方、大東島地方では7月上旬から、宮古島地方では7月中旬から降水量の少ない状態が続いており、沖縄気象台では農作物や水の管理に注意を呼びかけています。
表は、沖縄気象台が8月28日15時に発表した、「長期間の高温と少雨に関する沖縄地方気象情報 第3号」に添付されているものですが、平年の3分の1以下の降水量しかありません。そして、このとき沖縄気象台は、気温が高く雨が少ない状態は、今後2週間程度は続く見込みとしています。
亜熱帯の島々の水不足解消は台風
夏場にまとまった雨の少ない亜熱帯の島々は、多量の水を貯める大型ダムの建設ができないことなどから、ときどき水不足になります。水不足の島に台風が多量の雨を降らせると、水不足を一気に解決し、恵みの雨となることがあります。
今週前半は、台風18号が沖縄の南海上を西北西に進む予報で、沖縄県には恵みの雨になるかもしれません(図1)。
ただ、自然は人間の都合の良いようにはできていません。
過去に、水不足で台風の雨を期待すると、雨が降りすぎて災害が発生したという事例は少なくありません。
ちなみに、沖縄県では、9月12日(火)までは警報級の可能性はないのですが、9月13日(水)と14日(木)は暴風と波浪については、警報級の可能性が「中」になっていますので、週の前半は、台風情報等に注意が必要です(図2)。
大雨については、警報級の可能性は予想されていません。災害が発生しない程度のまとまった雨なら、恵みの雨になるかもしれません。
図表の出典:気象庁ホームページ。