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「山-1グランプリ」から歌ネタが話題に。47歳、ホロッコこまりの可能性

中西正男芸能記者
歌ネタが多角的に注目を集めているホロッコこまりさん

 今年2月に放送された日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」内の企画「第16回山-1グランプリ」に出演し、歌ネタ「私ったら困ってます」で存在感を見せたホロッコこまりさん(47)。インパクトを残した同曲が話題となり、カラオケDAMや音楽配信サービスでも配信が始まるなど余波を生んでいます。遅咲きのホープとして注目されていますが、これまで貫いてきた哲学とは。

カラオケ、そして楽曲配信

 「山-1グランプリ」を機にいろいろな変化がありました。

 SNSの登録者数も一気に増えましたし、何よりあの放送をカラオケの担当者さんが見てくださっていて、番組で私が歌った歌ネタの曲「私ったら困ってます」が5月からカラオケで歌えるようになったんです。

 さらに6月29日から音楽配信サービスで楽曲配信もスタートしまして、一晩で本当にあれやこれやウソみたいなことが起こることになりました。

 嬉しいというのももちろんあるんですけど自分の人生で自分の歌がカラオケに入るなんて思ってもみなかったので不思議ですね。デンモクで自分の名前が出てくるというのはとても変な感じといいますか(笑)。

貫く哲学

 もともと私は芝居の世界にいまして女優として活動をしてたんですけど、お世話になっていて、もう今はお二人とも亡くなってしまった伝説のコンビ「フォークダンスDE成子坂」さんのライブのお手伝いをさせてもらうことになりまして。

 そこをきっかけに1999年から旦那とコンビを組むことになり(2004年に結婚)、ずっと二人で話し合いながら、二人のペースでやってきたというのがこれまでの流れなんです。

 今でもコンビニでアルバイトをしながら活動をしてるんですけど、ここまで貫いてきたのは「無理をしない」ということだと思います。

 自分に合ってないことはしない。世に出るために無理にキャラクターを作って頑張るとかそういうことはしない。結局、それをやっても無理があるので、どこかで心が折れてしまう。

 だったら、何が正解かは難しい世界ですけど、私たち二人の正解として、おじいちゃん、おばあちゃんになってもずっとこの仕事ができているようにということを第一にやる。そんなルールが自然とできていったように感じています。

 この仕事の魅力ですか。単純ですけど、笑ってもらえた時の気持ちうれしさ。そこに尽きると思います。

 元来は私は恥ずかしがり屋なんですけど、それでいて目立ちたがり屋というややこしい性格でもあるんですけど(笑)、そんな自分を出して喜んでもらえる。それ以上の喜びはないと心底思いますね。

 そんな中で今回のように注目していただくのはただただありがたいことですし、いつかは全国ライブツアーを毎年できるような存在になる。そこを最終的な目標として今は考えています。

 そして、今回の歌ネタでNHK紅白歌合戦に出られたら、そら、もう言うことないです(笑)。いきなり目標が飛躍しちゃいましたけど…。

(撮影・中西正男)

■ホロッコこまり

1974年10月15日生まれ。埼玉県出身。本名・堀田真理子。それぞれ別の活動を経て、1999年に現在の夫のほり太(結婚は2004年)とコンビ「ホロッコ」を結成。ピン芸人・ホロッコこまりとして女芸人No.1決定戦「THE W 2020」準決勝進出、「歌ネタ王決定戦2021FINAL」準決勝進出など存在感を見せ、今年2月に放送された日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」内の企画「第16回山-1グランプリ」に出演した。5月からカラオケDAMでホロッコこまりがネタ内で歌っていた曲「私ったら困ってます」が配信開始。また6月29日から音楽配信サービスでも配信がスタートした。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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