23日からスタートするABEMAの連続ドラマ「ANIMALS-アニマルズ-」で主要キャストの長嶺風緒役を務めている本田響矢さん(23)。独特の存在感でTikTok登録者数60万人超などSNSでも注目を集めています。俳優としてステップアップを続ける背景には、ある先輩女優の言葉があったといいます。

より芝居が好きに

 今回の連続ドラマ「ANIMALS-アニマルズ-」で、より一層、お芝居が好きになったと感じています。

 もちろん、これまでもお芝居は好きだったんですけど、今回はしっかりと継続的に出演する役をさせていただく中で、心情の往復の数が多かったというか、一話ごとに役としてあらゆる気持ちと向き合うことができた。その経験が非常に楽しかったと感じています。

 この世界に入ったきっかけは友人がコンテストに応募して、そこでグランプリをいただいたことでした。

 福井県の出身で、自分の周りに芸能事務所的なところもなかったですし、芸能界に入るなんて発想もなかったです。自分は小さな頃から剣道をやっていて、その関係で警察官の方と一緒にけいこをする機会も多くて、将来は警察官になれたらと考えていたんですけど、何がどうなるか本当に分からないものだと思っています(笑)。

正解がない

 実際に、今の仕事を始めて痛感するのが「正解がない」ことの難しさです。何か仕事が終わっても「あれで良かったのか…」という気持ちはありますし、考えても何が正解なのかはなかなか見えてこない。だからこそ面白いのかもしれませんけど、今もずっとそれを探しながら仕事をしている感じです。

 そんな中で、非常に大きな影響を受けたのが山口紗弥加さんとの出会いでした。2年前にテレビ東京のドラマ「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」でご一緒させてもらった時なんですけど、今よりもっと経験もなくて、もっと、もっと未熟な状態だったと思うんですけど、そこで山口さんが言ってくださったんです。

 「もっとダラッとやってもいいと思うよ」

 「ダラッと」というと、ネガティブなイメージもあるかもしれないですけど、もっと気楽にというか、柔軟に、自由にやってみたら。そういうニュアンスで言ってくださった言葉がその時の自分に深く沁みわたったんです。

 分からないからかたくなる。かたくなるからどんどんマイナスのスパイラルに入っていく。そんな流れを断ち切ってくださったといいますか。本当に感謝しかありません。

 これからの目標としては人間味が感じられるような役者。人間の汚いところも、しっかりと表現できる。そういう存在になっていけたらなと思います。

 え、30歳の自分のイメージですか?これがね、とにかく一つ一つ目の前のことをやるのに必死で、そこまで思いが至らないですね(笑)。一つ一つ一生懸命にやる。シンプルな話で申し訳ないですけど、それしかないと思っています。

(撮影・中西正男)

■本田響矢(ほんだ・きょうや)

1999年6月20日生まれ。福井県出身。エーライツ所属。2016年に“日本一のイケメン高校生”を決めるというコンセプトの「男子高生ミスターコン2016」でグランプリを受賞。23日からスタートのABEMA連続ドラマ「ANIMALS-アニマルズ-」に主要キャストの長嶺風緒役で出演中。特技は剣道。