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川端康成『名人』にまつわる大竹英雄名誉碁聖の数奇な「碁縁」

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
立会人を務める大竹英雄名誉碁聖(机前中央)、2013年10月福岡市=筆者撮影

獲得タイトル48。「名人戦男」「大竹美学」などと呼ばれ、華々しい活躍で昭和の後半、林海峰名誉天元とともに「チクリン」と呼ばれる一時代を築いた大竹英雄名誉碁聖が昨年12月15日に引退した。9歳で木谷實九段の門下生となったときから、川端康成著の『名人』にまつわる数奇な運命をたどる。

川端康成著の『名人』は、1938(昭和13)年に打たれた最後の世襲制本因坊・二十一世本因坊秀哉名人の引退碁の観戦記を小説に書き直したものだ。

文中に登場する人物はほとんどが実名でありながら、挑戦者の木谷實七段(当時)は「大竹七段」として描かれる。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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