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止まらない4位NC ポストシーズン6連勝で韓国シリーズ進出に王手<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
(写真:NCダイノス/初報から差し替え)

2位KTウィズと4位NCダイノスの顔合わせとなったプレーオフ。第1戦はワイルドカード決定戦、準プレーオフと勝ち上がってきたNCが勝利し、この日第2戦を迎えた。

試合はこの日もNCが先制。1回表に3番パク・コンウがレフトに2ランホームランを放ち2-0とした。NCは3回にも1点を追加。リードをもらったNCの先発シン・ミンヒョクはKT打線に付け入る隙をあたえず、6回1/3を投げて被安打1、無失点と好投を見せた。試合はこのままNCペースのまま進むかと思われた。

しかし3点を追うKTは8回裏、相手守備のエラーでチャンスを広げると、犠牲フライと適時打で1点差に迫った。

KTは9回裏、前夜に満塁弾などで攻略しているNCの抑えイ・ヨンチャンに対し、2死満塁のチャンスを作った。この場面で9番オ・ユンソクの打球はショート左への小フライ。打球が地面に触れれば内野安打で同点となるところ、ショートのキム・ジュウォンがダイビングキャッチしゲームセット。NCが3-2で勝利し、韓国シリーズ進出に王手をかけた。NCはポストシーズン6戦全勝の6連勝となった。

◇10月31日(火)の結果

・プレーオフ第2戦

 KT 2 - 3 NC(スウォン)

 勝:シン ミンヒョク

 敗:ベンジャミン

⇒ 2023年 KBOリーグポストシーズン日程表

◆「SSGが監督を解任」

今季3位のSSGランダーズがキム・ウォンヒョン監督の解任を発表した。SSGは準プレーオフでNCに敗れて敗退したが、解任理由は成績ではなく世代交代をはじめチームにスピード感のある変化が必要と判断したとのこと。球団はきのう議論し、きょう決定したと明らかにした。

同監督はSSGの前身SKワイバーンズのOB。2020年オフにSKから就任要請を受けた後、21年のキャンプ前に親会社がSSGに変わった。就任2年目の昨年チームを優勝に導き、昨オフ3年契約を結んでいたが、球団側にはSK色を一掃したい動きが以前からありそれが加速化したと見られる。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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