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チェ・ヒョンウがスンちゃん超え 歴代最多打点を更新しリーグ初の1500打点達成<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
キム・ジョングク監督から花束を受け取るチェ・ヒョンウ(写真:KIAタイガース)

20日のKBOリーグは全5試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

KIAタイガースのチェ・ヒョンウがハンファイーグルス戦の4回表の2打席目、ランナーを一塁に置いて、センターバックスクリーン左への9号2ランを放った。

この2打点でチェ・ヒョンウは1498打点で並んでいた、イ・スンヨプ(現トゥサン監督)が持つKBOリーグ最多打点記録を塗り替えた。またリーグ初の1500打点に到達した。

チェ・ヒョンウはプロ22年目の39歳。2002年に捕手として入団するも、3年目のオフに戦力外に。軍に入隊し、所属した警察野球団で打棒を振るい、2軍リーグ(フューチャーズリーグ)で三冠王を獲得するなど活躍した。

除隊後、サムスンに再入団するとチームの中心打者として活躍。17年にKIAにFA移籍し、同年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表入りも果たした。首位打者、打点王を2度、本塁打王も1度獲得し、打点部門では14~18年まで5年連続100打点を記録している。

センター方向に強い打球を放つ左バッターは、二塁打部門でもイ・スンヨプを抜き、歴代記録を更新している(477本)。今季は59試合に出場、打率3割1分3厘、本塁打9本、打点39。

試合はチェ・ヒョンウの2ランが決勝打となって、KIAが6-4で勝利した。

◇6月20日(火)の結果

・トゥサン 1 - 6 SSG(チャムシル)

 勝:ノ ギョンウン

 敗:イ ヨンハ

・KT 5 - 2 ロッテ(スウォン)

 勝:ペ ジェソン

 敗:ハン ヒョンヒ

・ハンファ 4 - 6 KIA(テジョン)

 勝:アンダーソン

 敗:ハン スンジュ

・サムスン 2 - 7 キウム(テグ)

 勝:チェ ウォンテ

 敗:ブキャナン

・NC 8 - 4 LG(チャンウォン)

 勝:ソン ミョンギ

 敗:イ サンヨン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「日本の現役最多打点は中村剛也」

NPBの歴代最多打点は王貞治の2170。1500打点以上は9人いるが、現役では中村剛也(西武)の1318が最も多く、次いで中田翔(巨人)の1044となっている。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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