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【プレーオフ】LG相手守備の乱れで先勝/侍・栗山監督が視察「魂を見てみたかった」<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
KBOリーグのプレーオフを視察した栗山英樹監督(写真:スポーツ朝鮮)

公式戦2位のLGツインズが、準プレーオフを勝ち上がったキウムヒーローズをチャムシル球場に迎えたプレーオフ第1戦は、LGが6-3で勝利し先手を取った。

LGは2回裏に相手セカンドの送球ミスで1点を先制すると、3回には3番キム・ヒョンスのタイムリーで1点を追加。さらに後続打者の場面で、キウムのショートがフライを深追いし捕球しそこなうエラー。さらにセンターの悪送球とエラーが重なり、LGはこの回3点を挙げて4-0とした。

キウムは6回表に5番ヤシエル・プイグの左中間への2ランで2点差に迫るも、その裏、キウム守備陣が再び乱れてタイムリーを含む2失点。LGが6-2として再びリードを4点に広げた。キウムは8回に1点を挙げるも及ばず。4失策が響いた。

プレーオフ第2戦は25日にチャムシル球場で行われる。

◇10月24日(月)の結果

・プレーオフ第1戦

 LG 6-3 キウム(チャムシル)

 勝:ケリー

 敗:エップラー

⇒ 2022年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◇「侍・栗山監督プレーオフを視察」

来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で野球日本代表・侍ジャパンを率いる栗山英樹監督が、チャムシル球場を訪れプレーオフ第1戦を視察した。栗山監督がチャムシル球場を訪れるのは評論家時代の2005年、アジアシリーズを控えた韓国シリーズを取材して以来17年ぶり。

栗山監督は訪問の理由を「10年間、ファイターズで監督をやってきて他の国の野球を見る機会がなかった。勝負がかかった試合で韓国の選手の勝負強さや魂を見てみたかった。韓国のそういう怖さを知っているつもりなので、肌で感じたかった」と話した。

LGでは投手のチョン・ウヨン、コ・ウソク、野手ではオ・ジファン、キム・ヒョンス、パク・ヘミンらが代表入りする可能性がある。またキウムはキム・ヘソン、イ・ジョンフの両野手が有力候補だ。

日本と韓国は1次ラウンドが行われる東京ドームで、来年3月10日に対戦することが決まっている。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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