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カン・ベクホ値千金の一発/観客のマスク着用義務解除に。声出し応援は4月に解禁済み<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
同点弾を放ったカン・ベクホ(写真:kt wiz/初報から差し替え)

27日のKBOリーグは3試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

KTウィズ-トゥサンベアーズ(スウォン)はKTが1-4で3点を追う8回裏、1死一、二塁のチャンスを作ると、3番のカン・ベクホが左中間へ6号3ラン。4-4の同点とした。

カン・ベクホの一発で追いついたKTは9回裏、四球の走者を置いて9番シム・ウジュンの送りバントが内野安打となって無死一、二塁に。1番チョ・ヨンホも犠打で送って1死二、三塁。この場面で2番ペ・ジョンデがセンターオーバーのタイムリーヒットを放ち、KTが5-4としてサヨナラ勝ちを収めた。

8回に値千金の同点3ランを放ったカン・ベクホは、開幕直前のケガにより6月に今季初出場。7月には左太もも裏を故障し、再び約1か月半チームを離れた。

今季のカン・ベクホは55試合に出場し打率2割4分8厘、6本塁打、29打点。3年続けて3割3分を超えた昨年までと比べると、らしくない姿を見せている。この日は持ち前の勝負強さで存在感を示した。

◇9月27日(火)の結果

・KT 5 - 4 トゥサン(スウォン)

 勝:キム ミンス

 敗:ホン ゴンヒ

・ハンファ 0 - 1 LG(テジョン)

 勝:キム ユンシク

 敗:ムン ドンジュ

・NC 6 - 5 キウム(チャンウォン)

 勝:リュ ジンウク

 敗:ユン ジョンヒョン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「屋外でのマスク着用義務解除」

韓国政府は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きつつあるとして、屋外でのマスク着用義務を26日から全面的に解除。野球場をはじめとした50人以上が集まるイベントでも、マスク着用の必要はなくなった。

KBOリーグでは4月から「声出し応援」を解禁するもマスク着用は必須とし、飲食時は会話を控え、マスクをしての観戦、応援を呼びかけていた。また、メディアのグラウンド取材も今季途中から可能だ。なお、韓国政府は屋内でのマスク着用義務は当面維持するとしている。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサンベアーズ)>

キウムの2軍、コヤンヒーローズ戦での出場はなかった。

⇒ 代走、守備固めからレギュラーの3割打者に 韓国3年目・安田権守の飛躍の理由

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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