Yahoo!ニュース

セーブ王から打者再転向のハ・ジェフン(元ヤクルト)と高速守護神の対戦、結末は?<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ハ・ジェフン(写真:SSGランダーズ) コ・ウソク(写真:LGツインズ)

4日のKBOリーグは全5試合が17時開始で行われた。

LGツインズ-SSGランダーズ(チャムシル)はLGが先発に左腕のキム・ユンシクを起用。それに対しSSGはハ・ジェフン(元ヤクルト)を3番レフトに据えた。

2019年にクローザーとして36セーブを挙げタイトルを獲得したハ・ジェフンは、右肩痛により今季野手に再転向。この日が4試合目のスタメンで初の3番での出場となった。

ハ・ジェフンは初回、キム・ユンシクから左中間へヒット。さらにSSGが2点を追う3回の2打席目には、キム・ユンシクのツーシームをレフトスタンドに運ぶ、追撃の2号ソロを放ち起用に応えた。

試合はLGがリードし終盤へ。6-2の9回表1死一、二塁でLGは7番手投手としてコ・ウソクを投入。2死一、三塁となって打席には3番ハ・ジェフンが入った。

高速守護神のコ・ウソクと元速球派抑えハ・ジェフンの投打での対戦は、初球内角高めの154キロの直球を、ハ・ジェフンはフルスイングするも空振り。2球目は外角高めの155キロをファールとした。

3球目はストライクゾーンからボールになるカーブを見逃してカウント1-2に。そして4球目、真ん中内寄りのスライダーにハ・ジェフンは手が出ず、見逃し三振に倒れてゲームセットとなった。コ・ウソクは14セーブ目を挙げた。

6-2で勝利した3位LGは3連勝。敗れた首位のSSGは3連敗で両チームのゲーム差は4.5に縮まった。

◇6月4日(土)の結果

・LG 6 - 2 SSG(チャムシル)

 勝:キム ユンシク

 敗:オ ウォンソク

・KT 4 - 3 KIA(スウォン)

 勝:オム サンベク

 敗:キム ドヒョン

・ハンファ 3 - 4 キウム(テジョン)

 勝:ハ ヨンミン

 敗:カン ジェミン

・サムスン 8 - 16 トゥサン(テグ)

 勝:クァク ピン

 敗:ファン ドンジェ

・NC 2 - 3 ロッテ(チャンウォン)

 勝:キム ユヨン

 敗:キム ヨンギュ

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「飲酒運転の制裁規定を改定」

韓国野球委員会(KBO)は3日、リーグ関係者が飲酒運転をした場合の制裁規定を改定した。違反内容に応じて制裁を科すもので、免許停止相当の場合は70試合出場停止、免許取り消しで1年の失格処分、2度目の摘発で5年の失格処分、3回以上の場合は永久失格処分となる。

KBOリーグでは飲酒運転以外にも品位を損なう行為に関して、罰則規定が細かく定められている。

(関連記事:プロ野球選手の暴力行為に30試合以上出場停止の韓国 制裁金の規定もあり。2つの事例を紹介

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサンベアーズ)>

サムスンライオンズ戦の8回表、チョン・スビンの代走で出場。暴投とエラーでホームに生還し、その裏からライトの守備に入った。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

室井昌也の最近の記事