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開幕戦でフォント(SSG)が9回完全も援護なく延長戦へ リーグ初の記録達成ならず<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ウィルマー・フォント(写真:SSGランダーズ)

1982年に発足し40周年を迎えた2022年のKBOリーグが4月2日に開幕。全5試合がデーゲームで行われた。

NCダイノス-SSGランダーズ(チャンウォン)はNCドリュー・ルチンスキ―、SSGウィルマー・フォントの両先発投手が好投。両チーム得点ないまま終盤に突入した。

SSGのフォントは9回を投げて打者27人に対し、1人も塁に出さないパーフェクトピッチング。しかし試合は0-0のまま延長戦に突入した。

SSGは10回表に4点を挙げてリードするもフォントは9回で役目を終え、10回裏SSGは2番手投手にキム・テクヒョンを投入。フォントの完全試合達成はならなかった。

10回裏、キム・テクヒョンはNC打線を1四球に抑え、4-0でゲームセット。SSGは2投手での無安打無失点継投で開幕戦を勝利した。

勝利投手となったフォントは全104球のうち7割以上がストレート。最速は153キロで時折カーブ、スライダーを挟んで空振りを誘い、9つの三振を奪った。

これまでKBOリーグでは完全試合が記録されたことはなく、フォントが達成していればリーグ史上初だった。なおノーヒットノーランは14度記録されている。

(関連記事:サムスンの新助っ投 初勝利でノーヒットノーラン達成!史上14人目

◇4月2日(土)の結果

・トゥサン 6 - 4 ハンファ(チャムシル)

 勝:ストック

 敗:キム ミンウ

・キウム 2 - 7 ロッテ(コチョク)

 勝:バーンズ

 敗:アン ウジン

・KT 4 - 1 サムスン(スウォン)

 勝:クエバス

 敗:ブキャナン

・KIA 0 - 9 LG(クァンジュ)

 勝:プルトコ

 敗:ヤン ヒョンジョン

・NC 0 - 4 SSG(チャンウォン)

 勝:フォント

 敗:シム チャンミン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

◆「観客入場制限なし、飲食も可」

KBOリーグはこの2シーズン、感染症拡大の影響により行っていた観客の入場数制限を今季開幕戦から解除。また座席での飲食も可能とした。ただしマスクの着用が必須で、声を出しての応援は禁止。飲食中の会話は控えるようアナウンスされている。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサンベアーズ)>

ハンファイーグルスとの開幕戦、9回表にキム・インテに代わってライトの守備に入った。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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