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主砲2人が不在で5月のチーム本塁打6本のKIA 1試合で3発飛び出し6連敗脱出<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
チェ・ウォンジュン(写真:KIAタイガース)

22日の韓国KBOリーグは全5試合が17時開始で行われました。

首位のサムスンライオンズと9位タイで最下位のKIAタイガースの対戦は、KIAが9-4で勝利。KIAは1番のチェ・ウォンジュン選手が1号ソロを含む3安打で、二塁打が出ればサイクルヒットという活躍を見せました。

また7番のイ・ジンヨン選手が4回表に1号2ランを放ち、この一打がプロ6年目での初ホームランに。さらに6番プレストン・タッカー選手が7回に、リードを広げる3号3ランを放っています。

KIA前日までの38試合でチーム本塁打数がリーグワーストの11本。今月わずか6本でしたが、この日は今季初の1試合3アーチが飛び出しました。投げては先発のイム・ギヨン投手が7回2失点と好投し今季初勝利。KIAは連敗を6で止めています。

◆「KIAは4、5番が故障離脱中」

KIAは4番のチェ・ヒョンウ選手が右目の「中心性漿液性脈絡網膜症」という、網膜の中心にある黄斑部にむくみが生じる病気で、視機能が低下して5月上旬から離脱中。また5番ナ・ジワン選手が左内腹斜筋損傷で、4月下旬からエントリーを外れています。主軸を欠くKIAは得点力、長打力ともに不足していますが、この日は打線が奮起しました。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

KIAとの2軍戦に3番センターで先発出場し、4打数1安打でした。ファームでの成績は12試合に出場し、44打数15安打7打点4盗塁。打率3割4分1厘です。

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以下が全5試合の結果です。

◇5月22日(土)の結果

・トゥサン 4 - 3 ロッテ(チャムシル)

 勝:キム ガンリュル

 敗:チン ミョンホ

・キウム 13 - 6 NC(コチョク)

 勝:ヨキッシュ

 敗:ソン ミョンギ

・SSG 8 - 3 LG(インチョン)

 勝:パク チョンフン

 敗:ケリー

・ハンファ 5 - 0 KT(テジョン)

 勝:カーペンター

 敗:ソ ヒョンジュン

・サムスン 4 - 9 KIA(テグ)

 勝:イム ギヨン

 敗:チェ チェフン

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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