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1軍捕手が投手に転向 名前も変えた23歳がプロ初先発で5回無失点の好投<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
投手転向後、初先発のナ・ギュンアン(写真:ロッテジャイアンツ)

15日の韓国KBOリーグは1試合が雨で中止となり、4試合が行われました。

ロッテジャイアンツ-KTウィズ(プサン)で、ロッテの先発マウンドに上がったのはナ・ギュンアン投手。

プロ5年目、23歳のナ・ギュンアン投手は、2019年まで捕手として1軍で100試合以上出場していましたが、左手有鈎骨骨折などもあり昨季投手に転向。今季1軍登板を果たし、5試合目となるこの日がプロ初先発となりました。

ナ・ギュンアン投手はリーグトップのチーム打率を誇るKT打線に対し、5回73球を投げて被安打4、無四球。力みのないシンプルな投球フォームから安定した制球力を見せ、4つの三振を奪い、無失点に抑えました。

試合はロッテが5回を終わって4-0でリード。ナ・ギュンアン投手は勝ち投手の権利を得てマウンドを降りました。

しかし追うKTは7回に2点、8回には3番カン・ベクホ選手の5号2ランで4-4の同点とし、さらに6番パク・キョンス選手のタイムリー二塁打で勝ち越しに成功。試合は5-4でKTが勝利しました。ナ・ギュンアン投手は勝ち負けつかず、初先発初勝利とはなりませんでした。

◆「改名選手続出のロッテ」

投手転向後、初先発のナ・ギュンアン投手は昨年7月に改名。以前の名前はナ・ジョンドクでした。ロッテはソン・アソプ外野手が2009年にソン・グァンミンから改名後、大活躍を続けているのをきっかけに、以後10人以上の選手が名前を変えています。現在ロッテに在籍する改名選手ではカン・ロハン外野手(改名前カン・ドンス)、チ・シワン捕手(チ・ソンジュン)などがいます。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

SSGランダーズ戦は雨天中止。あす16日に14時開始のダブルヘッダーが編成されました。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が4試合の結果です。

◇5月15日(土)の結果

・LG 14 - 4 サムスン(チャムシル)

 勝:イ ミンホ

 敗:チェ チェフン

・キウム 15 - 1 ハンファ(コチョク)

 勝:ブリガム

 敗:イ スングァン

・SSG 中 止 トゥサン(インチョン)

 勝:

 敗:

・ロッテ 4 - 5 KT(プサン)

 勝:キム ミンス

 敗:キム デウ

・NC 7 - 3 KIA(チャンウォン)

 勝:パク チョンス

 敗:キム ユシン

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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